ドイツからの報告 仕事のストレスと肥満の関連とは?食生活との深い関係について

近年では健康志向の人が増えてきましたが、きちんとした食事は摂れていますか?中には仕事が忙しくてなかなかきちんとした食事が摂れないという人も多いでしょう。では仕事が原因で健康的な食事が摂れないことで、どのような影響が起こるのでしょうか。


写真はイメージです。 photo by pixabay

〇ストレス社会での食生活の現状

近年はストレス社会とも呼ばれるほど、ストレスが周りにあふれています。そのため、忙しいと家に帰って料理をする時間や余裕もなく、ついコンビニや外食などで食事を済ませてしまう人が多くみられます。

反対に、健康志向もかなり普及してきており、テレビ番組などでも健康に良い運動方法や食事などを取り上げるものが多くなってきました。

 

ドイツで報告されているArzte Zeitung「仕事のストレスは大病のもと」では次のような報告もあります。

ハンバーガーなどのファストフードよりも健康的な食事に切り替えようとする意識が特に男性労働者の間に高まりつつあることが分かりました。2013年に行った同調査の中で『美味しさよりも健康面を重視する』と回答したのは35%でしたが、最新の結果では45%にまで昇りました。

また次のような報告も得られています。

職場におけるストレスや時間に余裕のない生活は、不健康な食生活に繋がります。これは技術者健康保険(TK)の2017年最新の栄養調査によって判明しました。

調査に協力した人々のうち男性労働者の1/3及び女性労働者の1/5が、仕事の影響で健康的な食事をとれていないと述べました。また参加者1200人のうち約1/4は食事中も手を休めることなく仕事をしていると回答しており、約1/6の人々は仕事の片手間にチョコバーなどの甘いお菓子で小腹を満たす傾向にあるようです。


写真はイメージです。 photo by pixabay

このように食に対する知識や意識があっても仕事のストレスなどでなかなか規則正しい食生活が送れないのが現状です。

 

〇肥満や代謝障害

このような不規則な食事や偏った食事によって、肥満や代謝障害などのリスクが上がります。特にビタミンやミネラルなどの栄養素は食事によるエネルギー変換には欠かせない栄養素です。不足することでエネルギー変換の効率が悪くなり、脂肪を蓄積しやすい体になります。

また食物繊維も大切な栄養素の1つです。インスタント食品やコンビニ弁当、ジャンクフードなどといったものは多くは炭水化物や脂質からなり、タンパク質や食物繊維が不足しがちです。そのため、このような偏った食生活を送り続けることで、太りやすく痩せにくい体質になり、肥満や代謝障害などに陥ってしまうのです。


写真はイメージです。 photo by photo AC

〇ジャンクフードが与える影響は?

ジャンクフードと呼ばれる食べ物には塩分や糖分、脂質が多く含まれています。そのため肥満や代謝障害を招く要因ともなるのですが、現在では子どもへの影響も懸念されており、過体重や肥満の子どもも少なくありません。

近年ではかなり健康への意識が保たれるようにはなりましたが、まだまだ食と健康に関する教育については不十分な点が多いようで、ドイツにおける研究でも以下のように報告されています。

ポテトチップスやコーラは私たちの健康に多大な影響を与える、とハンブルク応用科学大学のAnnegret Flothow教授も報告しています。

ロベルト・コッホ研究所のKiGGS(子どもと青少年の健康調査)によると子供や青少年の約15%は体重過多であり、約6%は肥満状態であるとのことで、その強い上昇傾向が窺えます。

食事を配膳する全日制保育所や学校の食堂内にて、今日のような健康への意識が保たれるようになるまでは長い道のりであったといいます。


写真はイメージです。 photo by pixabay

しかし、食事に関する教育がその過程を促進したかどうかという点においては疑問が残る、と農業省のChristian Schmidt氏(バイエルン・キリスト教社会同盟所属)は提議しました。先述したベルリンの同公演内にて、消費者保護団体”foodwatch”のOliver Huizinga氏も「栄養失調を防ぐための教育は過大評価され過ぎている」と述べています。

栄養失調を引き起こしてしまう理由としては、例えば食品の製品情報の不足などにより購入の際の選択の幅が狭まってしまうためというものが挙げられます。

このようにジャンクフードは過体重や肥満の原因となるとともに、栄養の偏りから栄養失調を引き起こしてしまうこともあります。そのため、食に対して正しい知識を持つとともに、日ごろからバランスの良い食事を摂ることが大切です。

〇まとめ

仕事によるストレスは食生活の乱れを引き起こします。そしてそれは大人だけでなく子供にまで波及し、肥満や代謝障害、過体重の人が増えています。

これらは将来的には心臓や脳、全身の血管などへの影響も懸念されるため、日ごろからバランスの整った食生活を送ることが大切です。仕事で忙しくても、少し食について考えてみませんか。仕事をするにも身体が資本です。食生活の乱れによって健康を害する前に、一度食生活を見直してみましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。