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パラリンピック競技:ボッチャとリハビリテーション

  ボッチャとは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺、またそれと同程度の四肢の障がい者のために考案されたスポーツです。 現在ではパラリンピックの正式種目となっています。ボッチャとはイタリア語で木のボール、ボーリングのボールの意味で、起源は古代ギリシャの球投げに由来するとされ、 6世紀ごろイタリアで今日のルールに近いものができたとされています。今では世界で40か国以上に普及しているポッチャについてお話しします。 ボッチャは男女混合     競技は男女の区別なくの後述するクラスに別れて行われます。 男女混合の競技というのは非常に珍しく、オリンピック種目では混合ダブルスと馬術のみになります。 試合は個人戦と団体戦(2対2のペアと3対3のチーム戦)がありますが、投げる球数は6球で個人戦ではエンド4、団体戦ではエンド6まで競います。 ボッチャのルール ルールは最初に投げるジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青それぞれ6球ずつボールを投げ、転がし、他のボールに当てて、いかに近づけるかを競います。 カーリングに似ていますが、異なるのは目標地点が固定されていない点にあります。 最初の投球でボール位置が決まってもボールを当てて動く可能性もあるからです。 6個のボールを投げ終わると1エンドが終了となり、まずは一番近かったボールを判定します。 遠かった方の、ジャックボールに一番近いボールとジャックボールを結んだ線を半径とした円の中に、 ジャックボールに近い方のボールが何個あるかが得点となり、全エンド終了の段階で点数が多い方が勝ちとなります。 ボッチャのクラスわけ 本競技の特徴として障害によってクラスが分類されています。   投げる 足蹴り 勾配具 介助者 内容 BC1 ○ ○ × △ 車いす操作不可で四肢・体幹に麻痺がある脳性麻痺者か、下肢で車いす操作可能な脳性麻痺者(足蹴りで競技) 個人の部とチームの部がある BC2 ○ × × × 上肢で車いす操作可能な脳性麻痺者 個人の部とチームの部がある BC3 × × ○ ○ 投球不可のため、介助者により勾配具(ランプ)を使用し競技する者(脳性麻痺以外の障害も含む)個人の部とペアの部がある BC4 ○ ○ × △ BC1・2と同等の機能障害がある脳性麻痺以外の重度四肢麻痺者(頚髄損傷、筋ジストロフィーなど) 個人の部とペアの部がある   ※△印は必要に応じて認められる <日本ポッチャ協会より抜粋> ボッチャのゲームの流れ 障害の程度によりクラスが分かれていて、同じクラスの選手どうしが対戦します。 クラスはBC1、BC2、BC3、BC4、オープンの5つで、オープン以外の4つのクラスがパラリンピック等の国際大会での対象クラスとなります。 基本は投げることで競技を行いますが、 障害の度合いによっては足蹴りやBC3であればボールを投げることができなくても、勾配具を用いて投球の代償を行います。 勾配具とは雨どいのようなものでボールを斜面から転がすことができます。 この勾配具の向きを変えるのは介助者に手伝ってもらうことができるので自分の意思を介助者に伝えることができればプレイすることが可能となります。     なお、ボールを転がす動作自体は競技者が行います。 これは重度四肢麻痺においても頭頸部の動きは残存していることが多い点にあります。 日本もパラリンピックに3回出場しており、2016年のリオデジャネイロ五輪では銀メダルを獲得し、同年の国際大会でも3つのメダルを獲得しています。 ボッチャとリハビリテーション リハビリの観点から考えると、障害の程度に応じて社会参加活動ができるという点が一番優れていると思います。 また、クラス毎の要件が定まっているので必要とする機能の獲得の目標は定めやすいと思います。 まだまだ認知度が低く以前は海外渡航費が自費であり、現在も選手が募金活動を行うなど厳しい状況です。 2016年度のリオオリンピックのメダル獲得をきっかけとして今後の活動に期待したいです。 Continue Reading ->

視覚障害者向けにゴールボールを例とした新たなスポーツマニュアル

    ゴールボールとは、第二次世界大戦で視覚に傷害を受けた傷痍軍人に対してリハビリテーションの効果を促進するために考案されたリハビリテーションプログラムの一つです。 1946年にオーストリアのハインツ・ローレンツェン、ドイツのセット・ラインドルの両氏によって競技として紹介されたのが始まりとされています。 国立障害者リハビリテーションセンターが、ゴールボールを例とした視覚障害者に対するスポーツ指導の仕方を発表しています。 Continue Reading ->