素敵な香りで体調がくずれる?化学物質過敏症の症状と対処

皆さんは、化学物質過敏症(Chemical Sensitivity) という病気をご存知でしょうか。耳慣れない方もも多い現状ですが、全国の発症者数は100万人を超えるともいわれています。

化学物質過敏症とは、さまざまな種類の化学物質に反応し、吐き気やめまい、呼吸困難などを発症、通常の生活に大きな支障をあたえる深刻な環境病です。


写真はイメージです。 photo by photoAC

日常にあふれる化学物質

化学物質といえば、医療や美容、薬品に関連性が強いイメージがあります。確かに職業柄、化学物質に触れる機会も多く発症件数も増えてはいますが、近年では普段の生活を送っている方が発症するケースが目立っています。 

通学する学生や家事に勤しむ主婦の方が発症することは、それだけ目に見えない化学物質が、日常の中にあふれていることを示唆しています。

それでは、普段の暮らしの中にある化学物質にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

「シックハウス症候群」と呼ばれる、室内環境汚染。新築や改修時に用いられる建材、塗料から放出されるホルムアルデヒドや揮発性有機化合物が原因です。

室内外で使われる殺虫剤や防虫剤、公園やゴルフ場に散布される農薬、通勤・通学時の排ガスも、過敏な反応を起こす要因となります。

より身近にある化学物質

なに気ない生活の中で、より身近なシーンにも発症の原因が隠されています。香水や整髪料、家事や洗濯に用いられる洗剤や柔軟剤、シャンプーやリンスなどのボディーケア用品類などです。


写真はイメージです。 photo by pixabay

この他にも、ペンなどの筆記用具や印刷物、形状記憶加工品などの衣類が挙げられ、日々の暮らしは化学物質の中で生活しているといっても決してオーバーではないでしょう。

正しく認識されないストレス

苦しんでいる現状や症状を正しく理解されないことは、より一層のストレスを増加させます。化学物質過敏症の認識も広まってはきましたが、十分と言える状況ではありません。

これは専門的に診察できる医師の不足によるもので、「更年期障害」や「精神疾患」、または「原因不明」と診断されるケースがあります。環境病であるにもかかわらず、精神薬の服用では症状は改善は望めませんし、場合によってはさらに状況を悪化させる恐れがあります。


写真はイメージです。 photo by photoAC

誰にでも発症するリスク

化学物質過敏症は、さまざまな化学物質に触れることで発症します。ご自身もしくは身のまわりで、突然花粉症になった方はいませんか。去年まで平気だったのに、今年にはいって急にという話はよくあります。

化学物質過敏症も同じように、原因がわからず誰にでも、突然発症するリスクがあることを心得ておきましょう。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました