第109回看護師国家試験予想問題 統合失調症を強く示唆する患者の発言はどれか

第113回医師国家試験からの出題です。




統合失調症を強く示唆する患者の発言はどれか。

  1. 「自分には霊がとりついている」
  2. 「(天井のしみを指さして)虫が這っている」
  3. 「自分は癌にかかっているので、明日には死ぬ」
  4. 「自分の考えることがすべて周囲の人に伝わっている」
  5. 「外に出ると通行人が自分を見るので、外出できない」










「自分には霊がとりついている」というのは憑依妄想で、 自分以外のなにものかが自分にのりうつっているという妄想をいいます。 統合失調症を示唆しますが、考想伝播の方が統合失調症を強く示唆します。

「(天井のしみを指さして)虫が這っている」というのは小動物幻視で、レビー小体型認知症やアルコール離脱時に認めます。

「自分は癌にかかっているので、明日には死ぬ」というような、実際に病気でないのに病気と確信するものは,心気妄想といいます。うつ病を示唆します。

「自分の考えることがすべて周囲の人に伝わっている」といった症状は、考想伝播といい、統合失調症を強く示唆します。

「外に出ると通行人が自分を見るので、外出できない」 というような、⾒張られていると思い込む妄想を「注察妄想」 といいます。統合失調症を示唆しますが、考想伝播の方が統合失調症を強く示唆します。

よって答えは4になります。

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