浮腫とその発生機序との組合せで誤っているのはどれか。
1.火傷による浮腫ーーーーーーー血管壁透過性の亢進
2.乳癌術後の患側肢の浮腫ーーーリンパ管の閉塞
3.心不全による浮腫ーーーーーー毛細血管内圧の上昇
4.ネフローゼ症候群による浮腫ー血漿膠質浸透圧の上昇
第108回看護師国家試験午後の14番「浮腫の原因となるのはどれか」と同様の問題ですね。
浮腫が起こる原因としては、
- 毛細血管内圧の上昇(例 心不全)
- 血漿膠質浸透圧の低下(例 ネフローゼ、栄養失調、末期肝硬変)
- 毛細血管透過性の上昇(例 炎症)
- リンパ管通過障害(例 象皮病)
があります。
火傷による浮腫は血管壁透過性の亢進です。
乳癌術後の患側肢の浮腫はリンパ還流障害になります。
心不全による浮腫は、循環血液量増加による毛細血管内圧の上昇、水分の体内貯留によって起こります。
ネフローゼ症候群による浮腫は、腎臓から尿中に蛋白質が漏出し、血漿膠質浸透圧が低下することによって起こります。
よって、答えは4になります。
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