スターオブライフは救急現場の象徴

みなさんはスターオブライフというシンボルマークをご存知でしょうか?

青い6本の柱がシンメトリーに中央で交差し、その中心に蛇が巻き付いた杖が描かれています。


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交差した6本の柱があたかも星の様に見え、それぞれが人命救助にとって不可欠な要素を含んだ意味を持つ事から生命の星、スターオブライフと呼ばれています。

これはよく救急車のボディに描かれたり、救急隊員の制服や救急医療に従事する人達のTシャツなどに、シンボルマークとして用いられるデザインとなっています。

スターオブライフの意味

交差する6本の柱にはそれぞれ意味があり、

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1.迅速な覚知(救急要請を知る事)
2.迅速な通報
3.迅速な出場
4.迅速な現場での手当
5.迅速な搬送途上の手当
6.迅速な医療機関への引き継ぎを意味しています。

どれも救急・災害現場において人命を救助するためには、必須の要素であり重要な意味を持っています。

中央に描かれた蛇の巻き付いた杖は、ギリシア神話に登場する医師の神であるアスクレピオスの持っていた杖がモチーフとなっています。


アスクレピオスの座像。左手にシンボルの蛇。
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アスクレピオスは神話の中で死者をも甦らせたといわれていて現在も医療の世界では度々象徴として描かれます。

スターオブライフは救急現場の象徴

スターオブライフは元々、アメリカで1973年に赤十字マークとの差別化を図るために考案されたものですが、

今日では世界中で救急隊のみならず救急医療に従事する人々に用いられています。

日本でも救急医療に従事する人達にとっては、メジャーなシンボルマークであると同時に守り神のような存在で浸透しています。

救急車や救急病院の救急入口などで目にする事もありますので、街中で気にしてみてはいかがでしょうか。

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