最新の医師国家試験から1題取り上げてみます。
(2018年度 A-5)
Mallory-Weiss 症候群について正しいのはどれか。
a 自然治癒する。
b 裂創は横走する。
c 病変は壁全層に及ぶ。
d 胃大彎側に好発する。
e 十二指腸にも病変が存在する。
今回は、マロリーワイス症候群からの出題です。
マロリーワイス症候群といえば、聞いたことがあるひともいるかもしれませんが、食べ過ぎ、飲みすぎたあとの嘔吐で食道から胃にかけて傷ができる病気です。
内視鏡での検査が診断には有用です。
画像はこのような画像になります。
photo by Wikipedia
画像の手前側が食道、奥が胃になります。
画像のように裂創は縦にはしっていますので、bは違います。
部位としては、画像からみてもわかるように下部食道から、胃の食道よりの部分に限局しますので、cも違います。dの胃の大彎側というと胃のおくの方にあたりますので、違いますね。十二指腸は胃のさらに奥になりますので、eも違います。
治療法としては、酸を抑える薬を内服するかまたは、保存的にみるという形になります。
受験生からすると、今回紹介した問題はマロリーワイスというありふれた病気を理解していれば、比較的簡単な問題だったのではないでしょうか。
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