続きです。
26 嗅覚の一次中枢はどれか。
- 嗅球
- 嗅上皮
- 後頭葉
- 上鼻甲介
空気中の化学物質は、鼻中隔と上鼻甲介の間の粘膜である嗅上皮の嗅細胞によって感知されます。嗅細胞のイオンチャネルが開くと、電気信号が発生し、嗅神経に伝わります。つぎに、一次中枢である嗅球へと伝わり、さらにここから前梨状皮質、扁桃体、視床下部、大脳皮質嗅覚野(眼窩前頭皮質)などに伝わり、色々な情報処理をされて臭いとして認識されます。
よって答えは1になります。
類題をまとめてみました。
27 標的細胞の細胞膜に受容体があるのはどれか。
- 男性ホルモン
- 甲状腺ホルモン
- 糖質コルチコイド
- 甲状腺刺激ホルモン
ホルモンには、細胞膜の受容体に作用するホルモンと細胞内の受容体に作用するホルモンがあります。
ほとんどのホルモンは、細胞膜の受容体に作用しますが、ステロイドホルモンと甲状腺ホルモンは、脂溶性の性質をもっていて、細胞膜を通過し、細胞内受容体と結合します。
よって答えは4になります。
28 開心術後の心タンポナーデで正しいのはどれか。
- 徐脈
- 心音増強
- 心拍出量の増加
- 中心静脈圧の上昇
心タンポナーデは心嚢液がいろいろな原因で大量に貯留し、心臓の動きを抑制する状態です。
特徴的な所見は、①血圧低下、②頚静脈怒張、③微弱な心音――のBeckの三徴と、吸気時に収縮期血圧が10mmHg以上低下する現象(奇脈)です。
心拍出量、血圧の低下を代償するために頻脈になります。
頚静脈の怒張を認めることから、答えは4になります。
中心静脈とは上大静脈と下大静脈を指します。
29 介護保険の第1号被保険者で正しいのはどれか。
- 介護保険料は全国同額である。
- 介護保険被保険者証が交付される。
- 40歳以上65歳未満の医療保険加入者である。
- 介護保険給付の利用者負担は一律3割である。
全員同じ介護保険料にすると、人によっては負担が大きくなってしまうこともあるので、被保険者本人や世帯の収入、合計所得などによっていくつかの所得段階を設定し、保険料を計算しています。
介護保険被保険者証は、被保険者としての資格を証明するとともに、要介護認定を受けている方については、その内容を証明する書類となるため、被保険者の方1人につき1枚交付します。
被保険者証が交付されているのは、65歳以上の第1号被保険者全員と、40歳から64歳までの第2号被保険者のうち、要介護認定又は要支援認定を受けている方及び被保険者証の交付を希望された方です。
第1号被保険者は、原因を問わずに要介護認定または要支援認定を 受けたときに介護サービスを受けることができます。
介護保険サービスの費用は、原則としてかかった費用の1割をサービス利用者が負担します。ただし、一定以上の所得者は自己負担割合が2割もしくは3割となります。
よって答えは2になります。
30 発達障害者支援法で発達障害と定義されているのはどれか。
- 学習障害
- 記憶障害
- 適応障害
- 摂食障害
発達障害者支援法は、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥・多動性障害などの発達障害を持つ者に対する援助等について定めた法律です。
よって答えは1になります。
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