続きです。
21 中心静脈から投与しなければならないのはどれか。
- 脂肪乳剤
- 生理食塩液
- 5%ブドウ糖液
- 高カロリー輸液
中心静脈栄養とは、太い血管から高濃度の栄養輸液を点滴投与します。
高カロリー輸液は末梢静脈から投与する点滴製剤に比べると糖濃度が高く、末梢静脈から投与すると血管痛、血管炎を起こし血管閉塞の危険性が多くなります。
よって答えは4になります。
類題をまとめてみました。
22 赤色のトリアージタグが意味するのはどれか。
- 死亡群
- 保留群
- 最優先治療群
- 待機的治療群
赤色は、体幹に重大な危険が迫っていて、速やかに(5~60分以内)救急医療機関で治療を開始すれば救命可能な人です。最優先治療群になります。
黄色は、今すぐに治療しなくても生命に影響はないが、放置しておくと生命の危険がある人です。待機的治療群になります。
緑色は、救護所または、近所の医院での救護処置で間に合う人です。保留群になります。
黒色は、体幹や頭部に重大な損傷があり、既に生命反応がなくなりかかっている人、または既に死亡している人です。
よって答えは3になります。
23 温罨法の作用で正しいのはどれか。
- 平滑筋が緊張する。
- 局所の血管が収縮する。
- 還流血流量が減少する。
- 痛覚神経の興奮を鎮静する。
温罨法は、人体を温めることによって鎮痛、鎮静、血行促進、新陳代謝を活性化させる効果があります。
温罨法では、平滑筋はリラックスし、局所の血管は弛緩し、還流血流量は増加します。
温罨法では、痛覚神経の興奮を鎮静します。
よって答えは4になります。
24 体温調節中枢があるのはどれか。
- 橋
- 延髄
- 小脳
- 大脳皮質
- 視床下部
橋は、大脳と脊髄、小脳を結ぶ伝導路です。覚醒の中枢で、睡眠にもかかわります。三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経の伝達の中枢でもあります。
延髄には呼吸、循環、体温調節などに関連する自律神経中枢があり、嚥下、嘔吐、咳などの反射中枢もあります。
小脳は、全身の筋肉運動や筋緊張の調節を行い 、姿勢や運動の制御にも関係しています。頭位が変われば、その位置変化の情報を受けとり、四肢、体幹の筋肉をうまく動かすことにより、身体のバランスを保ちます。
大脳皮質は、知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高次機能を司ります。
視床下部には体温調節中枢があり、体温を調節する司令塔のような役割を果たします。
よって答えは5になります。
25 腎機能を示す血液検査項目はどれか。
- 中性脂肪
- ビリルビン
- AST<GOT>
- クレアチニン
- LDLコレステロール
中性脂肪、LDLコレステロールは脂質の検査になります。
ビリルビン、ASTは肝機能等の検査になります。
クレアチニンは腎機能の検査になります。
よって答えは4になります。
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