アメリカ消化器病学会がPPIの長期処方についてアドバイス

 

近年、食生活の変化にともない、胸やけ、おなかのムカつき、逆流症状が増え、

胃酸を抑える薬であるプロトンポンプ阻害薬(PPI:proton pump inhibitor)が長期に渡って使用されることが増えてきています。[show_more more=”続きを読む”
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使用量が増えるにつれて、副作用の報告も増えています。アメリカ消化器病学会は、適切な長期PPIの使い方について報告しました。

適切な使用を 長期間の処方の際には再評価も

報告によると、胃食道逆流症(GERD)と酸関連合併症を伴う患者さんには、短期間で治し、症状のない状態を維持し、長期にわたる症状をおさえるために使います。

痛み止めの服用による潰瘍、出血のリスクが高い患者さんでは、痛み止めとあわせてPPIを服用します。

どちらの場合にもPPIの服用が長期間に及ぶ場合には、定期的に内服するべき適切な量を再評価します。

PPIの副作用を不必要に心配しすぎる必要はない

長期にわたってPPIを内服することで感染症のリスクが上がる懸念もありますが、予防のために整腸剤を摂取しなくてよいとしています。

カルシウムやマグネシウム、ビタミンB12を必要以上に摂取する必要もありません。

骨塩量、血清クレアチニン、マグネシウム、ビタミンB12の変化も懸念されますが、これらについても、日常的に検査しなくてよいです。

日本とアメリカでは病気の背景が異なる

ここで挙げた以外に、日本にはまだ少ないバレット食道患者さんに対するPPIの使用法、食道pHモニタリングについても報告しています。

日本とアメリカで病気の背景が異なるため、一概にこのようにすべきとはおもいませんが、今後も胃酸をおさえる薬を内服する人が増えていく中で、ひとつの参考になるのではないでしょうか。

参照:Gastroenterology

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