軽費老人ホーム・ケアハウスの特徴 有料老人ホームとの違い


写真はイメージです。 photo by Ulrich Joho

大きな病気を患っている訳ではないが、高齢のため日常生活に支障をきたす、諸事情により日々の介護やケアに手が回らないなど、高齢化の進む社会では誰もが直面する問題です。

現在このようなニーズに対応した、さまざまなタイプの高齢者向け介護施設があり、選択の幅が広がっています。そのなかでも所得に合わせ、比較的低額で入居ができサポートを受けることができるのが、「軽費老人ホーム・ケアハウス」です。

ケアハウスとは

運営は地方自治体や社会福祉法人などおこなう福祉施設で、家族や親類からの支援を受けられないなどの、条件を満たした高齢者が入居できます。比較的低額で利用ができ、介護を必要としない高齢者の入居やサポートにも対応しています。

一般的に軽費老人ホームA・Bとケアハウスに分かれ、ケアハウスは入居者の目的に合わせて、「一般型」と「介護型」が用意されています。

生活支援の基本的なサポートのほか、介護型では病院の付き添いや安否確認、介護スタッフの施設常駐などのサービスがあります。

入居条件とサービス

「一般型」は60歳以上の個人または夫婦のどちらか。「介護型」は要介護1~2で65歳以上です。

軽費老人ホームA・Bでは、所得制限により入居できない場合がありますが、ケアハウスではどちらも所得による入居制限はありません。

プライバシーが守られる個室が用意されていて、ベットやトイレ、エアコンなどにくわえて、緊急時の通報システムも完備されています。単身で21.6平方メートル以上、夫婦での入居は31.9平方メートル以上の広さです。

食事の提供をはじめ、買い物や洗濯などの生活支援を基本として、介護型には入浴・排泄の補助などのサービスもおこなわれます。

費用は個々の施設により差はありますが、「一般型」では入居一時金(保証金)が約30万円、生活費や施設運営費などが含まれる月額費用に6万~数十万程かかります。「介護型」は入居一時金(保証金)が数十万~数百万、月額費用に6万~20万前後です。

有料老人ホームとの違い ケアハウスの活用

ケアハウスと似たサービスをおこなう施設に有料老人ホームがあります。ケアハウスとはどのような違いがあるのでしょうか。

ひとつに運営形態の違いがあります。地方自治体や社会福祉法人が運営するケアハウスに対して、有料老人ホームは医療法人のほか民間事業者が運営にたずさわります。

ケアハウスと比べて入居費用の違いが大きく、「介護付き」・「住宅型」・「健康型」とあるタイプそれぞれの入居一時金が数百万円からのスタートが一般的です。月額費用も約15万円からのスタートとケアハウスと比べて高額になります。

高齢者向け施設ケアハウスの特徴をみてきました。日常的なサポートにくわえて、介護や緊急時の対応が、比較的低額で受けられることは大きな魅力です。もちろん、個室があっても共同生活は苦手という方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、有料老人ホームの費用はまかないきれない、病気ではないが自宅での介護がむずかしいという場合には、ケアハウスの活用を検討してもいいかもしれませんね。

 

  

 

 

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