[8月7日は鼻の日です]
8月7日はなんの日か知っていますか。「8(は)7(な)の日」=「鼻の日(日本耳鼻咽喉科学会のホームページ)」です。
昭和36年に「日本耳鼻咽喉科学会」が鼻の働きや病気を広く知ってもらうために定めました。
私たちにとって鼻は重要な器官です。においを感じ、鼻から吸い込まれた空気の「ゴミ、ほこり、ウイルス、細菌」などの空気清浄機として働き、吸い込まれた空気を温めて湿らせる働きをしてくれます。
鼻の病気になると「鼻汁がひどくでる、クシャミや咳がひどくなる、口呼吸になって息がしづらくなる、のどを痛める、においを感じなくなる、イビキがひどくなる、鼻の中がはれる」などの症状を引き起こします。
photo byWIKIMEDIACOMMONS
そのために鼻が気になってしまい集中力などがおち、仕事や勉強などの普段の生活にも悪影響を及ぼします。鼻の病気から「のどの病気、耳の病気、気管支の病気」などを引き起こすこともあります。
鼻の日を定めた当時には「副鼻腔炎」が多いことから早期発見や早期治療を勧めることを目標としていました。
最近では「副鼻腔炎」は軽症化の傾向にありますが、「アレルギー性鼻炎」が多くみられるようになっています。
鼻に調子が悪いと鼻を意識するようになって「鼻のことで悩む方や心配される方」も多いと思います。どのような悩みや心配があるでしょうか。
[気になる鼻の症状]
◇鼻血がよくでます。鼻血がたびたびでます。
鼻血がたびたびでると心配になりますよね。アレルギー性鼻炎や急性鼻炎によって粘膜に炎症が起きる事や「鼻中隔湾曲症、慢性副鼻腔炎-蓄膿症、鼻のポリープ-鼻たけ」があっても出血しやすくなります。
鼻茸 photo by WIKIMEDIACOMMONS
◇鼻のにおいがわかりません。
鼻の奥の部分ににおいを感じるある嗅粘膜があります。よくみられるのが風邪をひいた時に炎症が起きた場合です。副鼻腔炎や鼻のポリープでも臭いを感じなくなります。
◇数カ月前から鼻詰まりがひどくなってきて、鼻をかんでもスッキリしません。ほほを押すと痛んで黄色い鼻水がでます。
鼻づまりがひどいと物事に集中できなくなりますよね。考えられるのが慢性副鼻腔炎です。寝ている間にたまっている鼻水がのどに流れて痛めることもあります。
◇一ヶ月前くらいから朝起きると鼻がつまるようになって、日中はくしゃみが多くなりました。
急に鼻水やくしゃみがで始めたことありませんか。花粉やハウスダストによるアレルギー性鼻炎だと考えられます。生活環境によっては温度差が原因になる事もあります。
写真はイメージです。 photo by flickr
ここであげた以外にもいろいろと鼻に関する心配や悩みがあるでしょう。そのようなためにも、鼻のことを広く知ってもらおうというのが「鼻の日」です。
[鼻の日をきっかけに]
「鼻の日」には、日本耳鼻咽喉科学会や地区ごとの耳鼻咽喉科会で「耳鼻咽喉医」によるメールや直接の相談を受け付けています。鼻の症状に悩んでいる方や医者に行くべきかわからない方は相談することができます。
また、鼻の病気についての講演会やホームページなどで、鼻の話や鼻の病気についてのコラムを載せているところもあります。
日本耳鼻咽喉科学会茨城県地方部会のホームページに、「鼻の日」のトピックについての情報が載っています。ちなみに「3月3日は耳の日」で「鼻の日」と同じような活動が行われます。
どの病気もそうですが、鼻の病気も早期発見と早期治療が大事です。「鼻みずや鼻づまり」と軽くみたりせずに、症状が続く場合には早めの受診を心掛けてくださいね。
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