まつげダニ!? さいきん、目元が気になっていませんか?

[あなたの目元にも・・・まつげダニ?]

少し前に「顔ダニ」が話題になりましたが、最近、テレビなどメディアでもとりあげられている「まつげダニ」。

まつげダニはその名前のとおりに目のすぐ上にあるまつげの周辺に住み着くといわれています。「まつげにダニってなんなの」と気になりますよね。

結論を先にいっておきますね。「まつげダニは清潔が大嫌いです!」です。清潔が嫌いなまつげダニがなにものかみていきましょう。

[まつげダニってなにもの?]

○まつげダニってなに

まつげダニというのは通称です。「デモデックス(Demodex)」といわれる顔ダニの仲間で体長は0.4mm以下ととても小さなダニの一種です。大きさから肉眼では確認することはできません。まつげダニの大好物は私たちの目元の皮脂です。

デモデックスphoto by wikimedia

まつげダニがどのくらいの割合で人にいるかについての正確な調査は行なわれていません。専門家での見解もわかれています。約10%~50%の人にいると推測されています。高齢者になると約20%増加するともいわれています。

○まつげダニが大好きなのは

まつげダニは目元が清潔な人にはほとんどみられません。洗顔が不十分などが原因で目元を不衛生になっていると皮脂などの汚れがたまり、まつげダニの大好きな環境が整います。不衛生になったまぶたの縁にあるマイボーム腺やまつげの根元で繁殖します。

マイボーム腺は皮脂を分泌して角膜の乾燥を防ぐといった目を守る役割をしてくれていますが、マイボーム腺が詰まると脂分がたまってしまいます。とくにアイメイクなどはマイボーム腺をふさいでしまうことがあります。

○まつげ回りが不衛生になってしまうのは

まつげ回りが不衛生になってしまう原因としては、以下のようなことがあげられています。

・まつげのエクステーション(マツエク)している。

・マスカラやアイラインなどのアイメイクを落とさないで寝てしまう。メイクを落としたつもりが十分落とし切れてない。

・まぶたの内側へまつ毛を埋めるようにラインを引くインサイドラインをしている。

・顔の脂が多く出る。これは男性に多くみられます。

また、加齢に伴う新陳代謝の低下によってもマイボーム腺の詰りがみられるようになります。

写真はイメージです。photo by pixaboy

[まつげダニがいるとどうなるの?]

症状は人によって個人差があります。ほとんど、違和感を感じない人もいます。

・目元に違和感を感じる。

・目がかゆくなる

・目がゴロゴロ感じる。

・目が充血する。

・まつげが抜ける。まつげの生え方が不規則になった。

また、まつげダニは以下の疾患との関連が疑われています。

・眼瞼炎(がんけんえん):まぶたに炎症が起きる病気です。

・マイボーム腺機能不全/マイボーム腺炎:マイホーム腺のつまりや炎症によってドライアイ、麦粒腫(ものもらい)、角膜炎を引き起す病気です。

眼瞼炎、ドライアイ、麦粒腫、角膜炎ともに原因はさまざまです。決してまつげダニが原因とは限りません。しかし、難治性の眼瞼炎はまつげダニの存在率が高いといわれています。ドライアイについても原因の8割がマイボーム腺機能不全という報告があり、まつげダニとの関連性が考えられています。

海外からの報告ではマイボーム腺のつまりによってまつげダニが繁殖し、ドライアイを引き起こすことが述べられています。

[まつげダニは清潔が大嫌い!]

○まつげダニの治療方法

まつげダニを殺すようなクスリはありません。目元を清潔にすることが治療になります。

専用シャンプーを使用してリッドハイジーン(眼瞼清拭-がんけんせいしき)をおこない目元を洗います。毎日、習慣的に行なうことが重要になります。まつげダニはマイボーム腺機能不全による詰りによるものがほとんどなので、目元を温めて詰まった油脂を溶かす治療も行われます。

○まつげダニの予防法

写真はイメージです。photo by illust-AC

・目元を清潔にすることを意識しましょう。洗顔のときに目元を指の腹を使って軽くグルグル回すように洗いましょう。

・マスカラやアイラインなどはアイメイク専用クレンジングなどを使用して、しっかりとメイクを落とすことを心がけましょう。

・インサイドラインはマイボーム腺をふさぐことになるので頻繁なインサイドラインは避けましょう。

・マツエクはできれば避けたほうがいいといわれています。マツエクをした場合には付けっ放しにならないようにしましょう。

まだ、まつげダニの詳しい研究については行われていませんが、目元の清潔を保つことを日ごろから心掛けることは大事ですね。心配な症状がある時には眼科を受診してくださいね。

 

 

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