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10代を中心に増加するゲーム・ネット依存症の現状とは

依存症というと、薬物やアルコールなどが思い浮かびますが、最近では、ゲーム・ネット依存症が増えてきており、世界中で問題となっています。 ゲーム・ネット依存症の急激な増加 近年、インターネットの普及とともに、パソコンやスマートフォンをもつ人は増加しており、私たちの生活に欠かせないものとなってきています。しかし、一方で、PCゲームやSNSに没頭するあまり、睡眠時間の減少、疲労など生活面に悪い影響をおよぼし、人間らしい生活を送ることが困難となるゲーム・ネット依存症という問題もでてきています。 写真はイメージです。 Continue Reading ->

大人のゲーム依存症 ゲームをやめたいと思って、やめられなかったことはありませんか<後編>

<前編>ではゲーム依存症の増加や特徴についてみてきました。ゲーム依存症について、さらにみていってみましょう。 [ゲーム依存症になると] ゲーム依存症になるとからだにどのような影響がでるのでしょうか。主婦の方は仕事を家事や育児に置き換え、職に就いてないかは仕事の部分を省いてみてください。 睡眠不足や睡眠障害へ ゲームを夜遅くまでやってしまう、寝床に入ってもゲームをやってしまうことによって睡眠時間が短くなる、なかなか寝付けないなど睡眠不足の症状が現われるようになります。 朝起きられずに会社に遅刻する、睡眠不足のために昼間眠くなってしまうことで仕事の能率が下がる、眠たくて仕事にならないといった影響が出ます。仕事を休んでしまうこともあります。 仕事へ影響がでる 仕事への影響は睡眠不足だけではなく、ゲームが生活の大半を占めて仕事より優位になってきます。そのため、仕事がおろそかになる、仕事への集中力を欠くようになります。また、仕事への責任能力が薄れ、仕事の業績への低下がみられることがわかっています。ひどくなると仕事を辞めてしまうこともあります。 ゆううつ気分や無気力へ ゲームはドーパミンの放出を増加させますが、長時間ゲームを行うと多くのドーパミンを放出します。これを繰り返しているうちにドーパミンへの脳に耐性ができてしまい、より、多くのドーパミンを求めるようになります。 しかし、ドーパミンの生産量には限界があり、回復にも時間がかかります。ゲームを繰り返すうちにドーパミンの欠乏からゆううつ気分や無気力が生じます。進んでしまうと、うつ状態にまでなるといわれています。 人間関係が希薄に ゲームの世界に浸ってしまうと、会社関係の同僚や部下、友人などとつき合うといったことが少なってきます。そのために人間関係が希薄になっていきます。希薄になることで人間関係に緊張感や不安感を感じるようになって消極的になっていきます。大人でも閉じこもりといったことがあらわれる場合もあります。 神経が過敏になる ゲームの依存が強くなれなるほど、ゲームをしていないとイライラする、感情的になるなど攻撃性が強くなることがみられます。また、現実世界とゲームの世界の区別がつかなくなり混乱してしまうこともあります。 家庭に問題が起きる 家庭にいてもゲーム主体の生活をするようになり、仕事から帰ってきて夜遅くまでゲーム、休日もゲームといったことがみられ、ゲームを中断されるようなことやゲームのやりすぎを注意されて感情的になってしまうようなこともみられます。 その結果、家族との関係が疎遠になり、夫婦関係や家庭関係にヒビがはいるようなります。家族崩壊にも繋がりかねません。 経済的破綻へつながる 大人はお金やクレジットカードが自由に使えます。課金するとゲームの中で強くなれます。強くなるとゲームの仲間から賞賛され、頼られたりもします。ゲーム内のイベントなどあるとそのたびに課金をします。その結果、だんだんとゲーム内での課金額が増えるようになっていき、課金に歯止めが効かなくなります。 あるだけの現金でゲーム専用カードを買う、クレジットカードを利用限度額一杯まで使う、消費者金融などからお金を借りるといったことがでてきます。働いたお金は借金に消えていき、ひどくなると自己破産といった事態も招きます。 さまざまな身体症状が現われる 長時間ゲームをすることでからだのあちこちに影響を及ぼします。ゲーム画面を何時間も見続けるための視力の低下、ドライアイ、角膜障害などを起こします。よくみられるのが頭痛、首痛、肩こり、腱鞘炎、手根管症候群などです。 ゲーム時間を多くなることで運動不足になり肥満にもつながります。座り続けることによって腰痛、痔などの原因や悪化にも繋がります。ゲームに依存してしまうとこのような症状がでても、無理してもゲームをして、さらに体調は悪化します。ひどくなると悪くなっても気が付かないという場合もあります。 ゲームをやめることができない もちろん、これらの状態に気が付いて、ゲームをやめなくてはいけないという意識も働きます。しかし、依存のほどが強くなると、やめようとしてもやめられなくなっていることが多く見られます。このやめることができないのが依存症の典型的な症状です。一度、やめたつもりでも、またゲームの世界に戻ってしまうケースも多くみられます。 ゲームに依存してしまっている状態からどのようにしたら抜けられるのでしょうか。 [ゲーム依存症は自覚から] ゲーム依存症について重要なのは、本人の自覚と依存から離脱するという意思が必要になりますが、「やめようと思えばすぐにやめられる」、「自分より長時間やっている人や課金している人がいる」、「誰にも迷惑はかけていない」などと考えて自分自身の問題から避けようとすることがあります。 また、よく問題となるのがゲーム仲間です。ゲーム仲間といると楽しいと思う、安心できると思う、ゲーム仲間が頼ってくれる、ゲーム仲間に迷惑をかけられないという意識が働いてやめることができない方もいます。 ゲームをやめなくてはならないと意識のある方ができる取り組みは以下のようになります。まずは、書き出してみて現実を把握してみましょう。 ・ゲームに費やした時間や課金額を紙に書き出してみる。そのために起こったことも書き出す。 ・ゲームのために失った事やゲームで何が得られたかを紙に書き出してみる。得られたことはありましたか。 ・スマホやパソコンの管理を家族に任せる。課金できないようにクレジットカードを家族に渡す。 ・ゲーム以外で楽しめる趣味を見つける。 しかし、本人の治療意欲が低い、家族は気がついているが本人に自覚がないか自覚しようとしない、ストレスなどの精神的な問題を抱えているなどの場合には簡単にはやめられません。 アルコール中毒、薬物中毒をやめようとしたときにでる離脱症状がゲーム依存症にあることが知れています。同じように再発のあることも知られています。また、うつ病患者がゲームの世界に逃避するケースもありますので注意が必要です。 現在、ゲーム依存症を含めた「ネット依存症」は国際的に精神疾患として認定されておらず、WHOの「疾病および関連保健問題の国際統計分類第10版」にはネット依存症が掲載されていません。 WHOは次回の2018年の改訂に向けて「ネット依存症」のワーキンググループが作られ、取り入れることを表明しています。国内においては、治療を行う専門的な医療機関は少ないのが現状ですが、ネット依存症を専門的に扱う医療機関もあります。 少しでも本人に自覚があるがやめられない場合、家族が気がついていても本人の自覚がない場合には、本人もしくは家族が医療機関に相談してみましょう。 [病院への相談も考えてみましょう] ネット依存症の治療では薬物療法は行いません。カウンセリングや認知行動療法などの心理療法がおこなわれます。具体的な治療の例をみてみましょう。 「久里浜医療センターのネット依存治療部門」では、初診時から4回かけて体と心の状態の評価をします。診察に4回もの時間をかけるのは、患者さんの心身の状況を正確に把握し、患者さんと臨床心理士が良好な関係を築くためです。 臨床心理士などとの個人カウンセリング、集団ミーティング、体力回復のための運動、ネット依存からの回復することを方法など学ぶ認知行動療法がセットになった治療を行います。場合によっては入院治療も行います。 また、ネット依存症の家族会や自助グループも各地にありますので相談してみてもいいでしょう。 ゲームが好きな方は多いと思います。気晴らしでゲームをおこなうことは悪いことではありません。ゲームがすべて悪いのではなく、ゲームと生活のバランスを崩さないことが大事です。バランスが崩れると依存症へと進むきっかけになってしまいます。 バランスを崩さないように、ほどほどにゲームを楽しんでくださいね。ほどほどにゲームを楽しんでいる方を参考にして、遊ぶといいかもしれません。 Continue Reading ->

大人のゲーム依存症 ゲームをやめたいと思って、やめられなかったことはありませんか<前編>

[最近のゲーム事情] 家庭用ゲームが普及しはじめた頃には据置型のゲーム機が主流でした。その後に、携帯型ゲーム機が普及していきます。 一方で、携帯電話(以下、ガラケーと記載)の普及にともなって、ガラケーを使ってどこでも気軽に遊べるゲームが急激に増えました。今ではスマートフォン(以下、スマホと記載)の急速な普及でスマホが主役になっています。また、パソコンも多くの家庭で使われるようになり、パソコンでも同じようなゲームが遊べます。 昔のゲームは「ゲームソフト」を購入して1人もしくは数人で遊ぶものでクリアしてしまうとだいたいは飽きて終了です。 今のゲームはインターネットを使用し、オンラインでリアルタイムに繋がっています。1人で遊ぶこともできますがネット上で複数人で遊ぶゲームが多く見られます。クリアして終わるというシステムではなく、いろいろと飽きさせないように新しい仕組みやアイテムなどを追加されて長く遊べるのが特徴です。出口のないゲームともいわれます。 これらのゲームは、だいたいは無料で、気軽に始められるようになっています。ゲームにでてくるさまざまなキャラクター、クエストやイベントをクリアする、ほかのユーザーとの交流する、ほかのユーザーと協力してプレイするなど誰でも楽しめるように作られています。 また、課金することでしか手に入れられないアイテムや期間限定のアイテムが設定されています。ゲームを進めていくにつれて、強くなりたい、ゲームを有利に進めたい、欲しいキャラクターがあるなど課金させるような仕組みになっています。 [ゲーム依存症が増えています] ネットゲームは手軽さから爆発的に普及します。普及するにつれてゲームにのめりこんでしまうネットゲーム依存症(以下、ゲーム依存症と記載)の問題が取りざたされるようになりました。この問題はスマホが普及してからではなく、ガラケーの頃から問題は出ていました。スマホやパソコンの普及がゲーム依存症の増加に拍車をかけました。 2013年の調査でパソコンやスマホが原因のネット依存症の傾向のある成人男女が全国で推計421万人に上ることがわかっています。成人男女と子供を合わせると500万人を超えると推定されています。その数は、年々増加しています。 ネット依存症の男女比は5:1で男性に多く見られます。ここでいっているネット依存症は大きく「ゲーム依存」と「SNS依存」に分けられます。男性にゲーム依存が多く、女性ではSNS依存が多くみられます。 ネット依存症の多くはゲーム依存症です。子供や中高生のネット依存症については、よく、とりあげられていますが、大人のゲーム依存症もあなどれないものです。 今回は、大人のゲーム依存症についてみていきましょう。子供や中高生のネット依存とも同じような側面もあるのですが、大人は経済的自由があり、生活面の自由もある程度あることが異なってきます。 [ゲーム依存症の特徴は] ゲーム依存症になぜなってしまうのでしょうか。イギリスの研究結果で興味深い報告されています。 ゲーム開始前と終了後で比べると、幸福や充実といった心地よさを感じるドーパミンの放出が2倍に増えることが確認されています。覚せい剤を静脈注射したときのドーパミンは2.3倍とされています。覚せい剤に匹敵する量です。「デジタル・ヘロイン」という言葉もあるほどです。脳の働きの一部として心地よさを一度覚えると繰り返し求めるようになります。そのために依存性が出てきてしまいます。 さらに、本人の生活や性格も関係します。自分の衝動や欲望をコントロールが上手くできなる、対人関係や会社の仕事にストレスを感じている、自分の思っていることが言えないなどがあると脳はバランスをとろうとしてゲームで覚えた心地よさを求めるようになります。 ほかにも、承認欲求といって誰かから自分を認めてもらいたい、注目されたいなどの感情が強い人もゲームの世界に自分を求めるというケースもあります。 中国の研究では大脳に悪影響を及ぼすことが報告されています。大脳のネットワークに異常が発生して正常に大脳の働きができなり、怒りっぽくなる、理性が効かなくなる、無気力になる、うつ状態や情緒不安定になる、注意力の低下する、自閉的な傾向が強まると報告されています。別の中国の研究では脳内でアルコール依存症と同じ変化が起きることがわかっています。 ゲームをやっている方は、自分がゲーム依存症かどうか気になりますよね。しかし、気がついていない人や認めようとしない人が多いといわれています。ゲーム依存症は「否認の病気」といわれています。気が付いても認めようとしない人は少なくありません。 ゲーム依存症の特徴は個人差がありますが、どのような特徴があるのでしょうか。 ・ゲームに没頭してしまう。長い間に渡ってゲームを続けている。ゲームをしていな時もゲームのことを考えてしまう。 ・ゲームをしていない時にイライラする、なんか不安な感じなる、機嫌が悪くなる、ほかのことにやる気がおきない。 ・惰性でゲームをやっていると感じることがあるがやめられない。やめようとした事があるがやめられなかった。 ・少しだけのつもりでゲームをやり始め、気が付くと長い時間ゲームをやっている。 ・今までに持っていた趣味や遊びに感心がなくなった。 ・ゲームを夜遅くまでやっていて、いつも寝不足を感じる。ゲームをやるために早い時間に起きることがある。ゲームのために時間を合わせて行動する。 ・ほかの人とゲームの話をするときに、「そんなにやっていないよ」など嘘をつくようなる。 ・ゲームについて他人から否定されると怒りの感情がおきる。ゲームをやるのは自分の勝手だと思う。 ・仕事の昼休みや休憩時間にほとんどゲームをやっている。仕事中でもゲームをやることがある。ゲームのために会社を休んだことがある。 ・家庭では食事や入浴など以外はゲームから離れられない。家族との会話が少なった。夫婦仲が悪くなった。ゲームをしている時に家族に話しかけられるとイラッとする。 ・ゲームをやっていると安心する。ゲーム内で知り合ったほかの仲間のプレーヤーと交流するのが楽しい。仲間のために無理をしたことがある。 ・課金に歯止めが効かなくなっている。あと、いくらまでと思っても欲しいものが手に入るまで課金をやめられない。課金するために借金をした(クレジットカード払い含みます)。 具体的な依存症への危険度の判定はネット依存症の専門外来がある久里浜医療センターのネット依存治療部門ページにスクリーングテストがありますので試してみてください。 ここまで読んでいかがだったでしょうか。思い当たることはありましたか。<後編>ではゲーム依存症になるとどうなるか、ゲーム依存症をやめるにはといったところをみていきましょう。     Continue Reading ->