「AD/HD」タグアーカイブ

学習障害、AD/HD なぜ今増えているのか

1990年代前半まで学習障害やADHDという言葉を聞いたことがある人はそんなに多くないと思います。 ところが、現在はこのような言葉を聞く機会が多いです。実際、学校現場あるいはテレビのニュースといったメディアなどで注目されている疾患です。過去20年間に患者数は7倍に増えたというデータもあります。 では、なぜ短期間にここまで急激に学習障害やADHDという病気が広まったかというと、病気そのものを持っている人が増えたわけではどうやらなさそうです。1990年代までは、学習障害やADHDを患っている子供は適切な診断を受けることが少なく、学校ではもっぱら扱いの難しい子供と見られがちでした。 ところが、精神医学の疾患の分類方法、世間の機運が高まり、今まで学習障害と見なされなかった子供も学習障害という病名が与えられたのです。 写真はイメージです。 Continue Reading ->

気づかれていない!?失敗しがちな大人に潜む、ADHD

ADHD(多動性障害・注意欠損)は、脳の発達障害のひとつとされ、元は子ども特有の障害であると認識されていました。しかし、ここ数年の研究や調査によって、成人してからADHDと診断され、苦しんでいる人が多くいることが分かりました。 ADHDは一昔前に比べ、比較的理解されるようになってきてはいますが、まだまだ認知度は低く、ADHDを患う人にとっては社会に出ることを、苦痛に感じている人は少なくないです。 さらに、本人すらADHDに気づかず、自分は「忘れ物が多い」「期限が守れない」「部屋が片付けられない」「余計な一言が多い」と「私はダメな人間なんだ」と捉えてしまう人も、多く存在しているのが現状です。 社会に出たら、「言い訳するな」の一言で片づけられ、誤解されがちな障害です。ADHDの存在を知り、「もしかして、私も・・」と思う方も多いのではないでしょうか。 ADHDとは 不注意、または多動性や衝動性のために、学校や家庭や職場などの場面で、日常生活に困難を来してしまう発達障害のひとつです。脳の働き方の違いによって、集中力がない・気が散りやすい・忘れっぽい・落ち着きがない・喋りすぎるが症状とされています。 周囲の人からは、「乱暴」「しつけ不足」など、誤解されることが多いですが、実際そうではないのです。また、誰にでもありえるような症状ですが、同年代と比較しすると、非常に強く症状が現れることや、頻度が多いことが特徴とされています。 写真はイメージです。 photo Continue Reading ->

症状チェックリスト 6つの質問で大人のADHD患者を見つけ出す?

写真はイメージです。photo by amenclinicsphotos ac 皆さんはADHDという病気をご存知でしょうか。 ADHDはAttention-Deficit/Hyperactivity Disorderの略で、集中力がない、じっとしていられない、考えずに行動してしまう、という3つの特徴が現れる障害です。 近年では大人になってからADHDと診断される人も多いため、早期発見を目指す研究が行われています。 ADHD患者を見つけ出すことが出来る6つの質問 これまでADHD患者の診断には、世界保健機関が中心となって作成した症状チェックリストに基づく診断が行われていました。 しかし、このチェック方法では、米国精神医学会が策定した「精神疾患の分類と診断の手引き」の最新版(DSM-5)に記載されている診断基準に合致していないという欠点があります。 そこで、マサチューセッツ工科大学のバーク・ウスタン氏ら研究者たちは、DSM-5の基準を満たした6つの質問によるチェックリストを作成しました。 このチェックリストは6つのみの質問ですが、精度は高く、大人のADHD患者を正確に発見できる可能性があります。 6つの質問の内容 マサチューセッツ工科大学の研究者たちが作成したチェックリストは、以下の6項目を5段階で評価します。 Continue Reading ->

2017年3月日本で新たにAD/HDの治療薬が販売・承認  

  2017年3月新たに、小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の治療薬「インチュニブ」が承認されました。 米国欧州諸国など世界33か国において、すでに承認されている薬であり、AD/HDの症状改善がみられています。 AD/HDはさまざまな要素がかみあっている AD/HDでは、不注意・多動性・衝動性の3つの症状がみられます。 人によって3つの症状の出方は異なり、年齢によっても症状が変化すると言われています。 小学校に入るまでにAD/HD症状が出る子供が多い傾向にありますが、大人になってAD/HDと診断されるケースもあります。 AD/HDは遺伝的な要素、環境的な要素が絡み合っていると考えられています。 現在もAD/HDの原因は、はっきりとわかっていない AD/HDの詳しい原因は解明されていませんが、脳の前頭野部分の異常が原因とする説が有力視されています。前頭野は物事の整理整頓や論理的な考えをつかさどる部分です。 前頭野が働くためには、神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリン)が伝達されなければいけませんが、AD/HDの場合、シグナル伝達が減弱して、前頭葉の働きが弱くなっていると考えられています。 また、シグナルを受ける側にあるα2アドレナリン受容体の活性化レベルが低いことも関係していると言われています。 新しく発売されるインチュニブはα2受容体に働く 従来の治療薬は、ドーパミン、ノルアドレナリンの働きを強め、前頭葉の興奮を促す薬でしたが、今回発売されたインチュニブはシグナルを受ける側に存在するα2アドレナリン受容体に働く薬です。 インチュニブがどのようにAD/HD症状を改善するのかは未だ不明なところもありますが、α2アドレナリン受容体を刺激することで弱くなっているシグナル伝達を活性化するのではと考えられています。 臨床試験ではプラセボ投与群に比べ、多動性・衝動性・不注意いずれにも改善がみられました。 インチュニブの用量・効能・副作用  インチュニブは1日1回服用するお薬です。6歳から18歳未満のAD/HD患者が適応となります。薬効成分がゆっくりと放出されるため、1回の服用で効き目が1日中続きます。 もともと、高血圧の治療薬として開発された経緯があることから、低血圧や徐脈が起こる可能性があり、注意が必要です。 また、約半数の人に眠気や1割程度の割合で頭痛がでてくることが報告されています。もし、服用していてこれらの症状がひどい場合には医師、薬剤師に相談しましょう。 Continue Reading ->