トランスジェンダーの男性が妊娠を発表 世界の人たちが自分らしくいきる

皆さんは「トランスジェンダー」という言葉は聞いたことがありますか?

テレビやラジオなどのメディアを通し、言葉だけは聞いたことがある人という人は多いと思います。

世界中には様々な性のあり方が存在し、様々な愛の形があります。

今回、FtM(Female-to-Male)トランスジェンダーの男性が第一子を妊娠したことが本人のブログで発表されました。

トランスジェンダーとは何か

トランスジェンダーとは、身体の性と心の性が一致していないものの外的手術を望まない人のことです。

今回妊娠した男性はアメリカのオレゴン州に住むトリスタン・リーズさん。

彼はFtMトランスジェンダーで、女性から男性に性別移行しました。

しかし、「自分の身体は生まれながらの贈り物だと感じている」という考えから、女性としての機能は残しておきました。

そのため妊娠することができたのです。

Becoming "The Pregnant Man"

How does Trystan reconcile being a man with being pregnant? Watch to hear his story!

Posted by Biff and I on Tuesday, March 28, 2017

 

「男性に性別移行しても妊娠できるのだ」と驚く人は多いと思いますが、実は今回のようなFtMトランスジェンダーの男性が妊娠、出産した例は以前にもありました。

2008年にハワイ出身のトーマス・ビーティさんが出産し、2010年にはカリフォルニア在住のスコット・ムーアさんが出産しています。

両者とも女性から男性に性別移行したFtMトランスジェンダーの男性です。

トランスジェンダーにおける性のあり方は実に多様であると言えます。

男性が妊娠することに対する反応

トリスタンさんは外出時、腹部を覆う服装にすることで周囲からネガティブな印象を抱かれないよう工夫していると言います。

しかし、ネットでは本人に対し誹謗中傷があることも事実です。

これに対し、トリスタンさんは「子どもを持つのはこの世界にもっと愛を増やしたいから」と話し、自分らしい生き方、愛情表現方法、そして幸せの多様性について言及しています。

自身の妊娠に対しては、「子宮があって、子どもを妊娠できる男性であることに問題はない。それで男性らしさが損なわれるとは思わない。」とコメントしています。


photo by Wikipedia

トリスタンさんには一つの思いがあります。

それは、若い世代のLGBT当事者の人たちを助けていくこと。

性のあり方、愛の表現方法に決まりはありません。

トリスタンさんは、「世界中の人たちが自分らしく生きられる」ということを多くの人々に教えてくれています。

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