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子どもの頃、誰しも親から「爪を噛んではいけない」や「鼻くそを食べてはいけない」と注意されたことがあると思います。
爪や鼻くそは不潔であるという認識を持っている人がほとんどだと思いますが、鼻くそを食べる行為と健康との関係性についての研究結果が発表されました。
鼻くそを食べることで健康になれる!?
鼻くそを食べる行為と健康の関係性の研究は、実は数年前から研究者たちの間で大きな関心のあるオブジェクトでした。
カナダのサスカチュワン大学、アメリカのハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、アメリカ微生物学会、オーストリアで研究を重ねていました。
具体的にどのようなものかと言うと、
- 鼻くそは良いバクテリアの塊である。
- 鼻くそを体内に取り込むことで呼吸器感染症、胃潰瘍およびHIVに対して防御できる可能性がある。
- 鼻くそを食べることで歯に虫歯菌が付着するのを防ぐことができる可能性がある。
- 鼻をほじることで酸素吸入が増え、鼻腔にある神経を刺激し脳細胞の働きを活発化させる可能性がある。
という内容です。
オーストリアの肺専門医であるフレドリック・ビシンガー博士は、「鼻をほじる人々は体調が良く、より健康で幸せな生活を送っている」としています。
清潔さを気にしすぎる必要はない?
人間は、菌やウイルスと接触することで免疫反応が賦活化されます。
カナダのサスカチュワン大学生物学研究者のナッパー博士は、
「進化の観点からすると、私たちは非常に汚い環境下で進化してきました。本来、身の回りを清潔に保ちたいという欲望は、私たちにとって有益ではないのかもしれません。鼻くそを食べるというのは自然の予防注射です。」
とテレビのインタビューに語っています。
アレルギー患者さんは先進国に多く、発展途上国には先進国ほど多くないということから考えると、「鼻くそを食べることで健康になれる」と発表した研究者たちの意見はわからなくもない気がします。
「今日から鼻くそを食べましょう」とは言えませんが、身の回りの清潔さに対してあまりにも過剰になる必要はないのかもしれません。みなさんはこの「鼻くそを食べると健康になる」という研究、どう捉えますか?
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