10代を中心に増加するゲーム・ネット依存症の現状とは

依存症というと、薬物やアルコールなどが思い浮かびますが、最近では、ゲーム・ネット依存症が増えてきており、世界中で問題となっています。

ゲーム・ネット依存症の急激な増加

近年、インターネットの普及とともに、パソコンやスマートフォンをもつ人は増加しており、私たちの生活に欠かせないものとなってきています。しかし、一方で、PCゲームやSNSに没頭するあまり、睡眠時間の減少、疲労など生活面に悪い影響をおよぼし、人間らしい生活を送ることが困難となるゲーム・ネット依存症という問題もでてきています。


写真はイメージです。 photo by illust AC

最近、ドイツで報告された統計では、10代女子を中心に、ネットやメディアへの依存が高まっている傾向がみられています。詳しくみると、とくに12~17歳のグループで影響が大きく、依存状態にある10代女子の割合は、2011年では3.3%であったのに対し、2015年には6.2%となり、5年のうちに約2倍に増加していることがわかりました。10代男子でも同様に、2011年では3%であったのに対し、2016年には5.3%と増加がみられました。

また、10代男子はPCゲーム関連、女子はメディア関連に興味をしめしやすいことがわかり、12~17歳が、1週間で約22時間もの時間をコンピュータ利用に費やすという結果も報告されています。

こうした依存に陥る背景として、BZgA(健康教育連邦中央機関)会長であるHeidrun Thaiss氏は、人間関係の孤立が一因として挙げられるとし、そこを改善していかなければならないと述べています。

各国の対策

これらのことを受けて、現在ドイツでは、教育向けサービスや集中サポートを目的としたオンライン診療所などさまざまな対策を講じ、ゲーム・ネット依存の防止に努めています。

また、中国や韓国などの数か国では、オンラインゲームに対する規制の導入や、ゲーム依存に対するリハビリを専門とする施設の設置などがおこなわれています。


写真はイメージです。 photo by photo AC

ゲーム・ネット依存症は、睡眠障害や疲労などの身体的な不調や、対人関係の悪化、引きこもりなど様々な問題をひきおこします。現在、ゲーム・ネット依存症の増加は、世界各国で問題となっており、早急な対策がもとめられています。

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