良質な睡眠の必要性とは?

快適な睡眠を得ることは、健康的な生活を送る上で欠かすことができません。それでは、なぜ私たちは、良質な睡眠が必要なのでしょうか?


写真はイメージです。 photo by photo AC

睡眠と身体・精神機能との関係

夜型生活や、学業・仕事の忙しさから睡眠時間を削ることが増えており、日本人の睡眠時間は、年々減少傾向にあるといわれています。一方で、眠れない、日中に耐え難い眠気におそわれるなどの睡眠障害を訴えるかたは増加しており、睡眠の質の低下が問題となっています。

睡眠不足は、私たちの心身にさまざまな悪影響をおよぼします。睡眠不足により、注意力の低下、抑うつなどが発現し、事故などの人為的ミスの危険性が高まることや、生活習慣病やうつ病の悪化、肥満など、さまざまな心身の不調につながることがしられています。

睡眠は、身体や脳の休養に必須ですが、それだけではなく、免疫機能増強やストレスの解消など、多くの身体機能・精神機能に関連していると考えられています。


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良質な睡眠の必要性

Schlaf-Apps sind kontraproduktiv」では、睡眠は活動的な回復過程とし、良質な睡眠の必要性をうったえています。

睡眠中、脳の一部は活発に活動しており、心身の回復を行っています。人が睡眠により回復できるのは、深い眠りに入っている間に限られています。

深い眠りについているときには、細胞の再生や、成長ホルモンの分泌、記憶の定着など、体内でさまざまなことが起こっています。

睡眠研究家のJürgen Zulley氏は、深い眠りは、寝入ってから最初の約4~5時間程度に訪れるため、できる限り継続的に睡眠をとり、就寝時間を維持していくことが必要と提言しています。また、就寝前のスマートフォンやタブレットの使用は、緊張による睡眠の質の低下を引き起こすため控えるべきとしています。

近年では、睡眠を記録することができるという睡眠系のアプリや計測器具が出てきていますが、これらの使用について、Zulley氏は否定的な見方をしめしており、睡眠の深さは識別できるものではなく、むしろ睡眠をきっちり管理・固定しようとするほど睡眠障害つながる危険性があると述べています。

良質な睡眠を得るためには?

「健康日本21」では、さまざまな身体疾患、精神疾患の予防の観点から、健やかな睡眠、休養とることを推奨しています。

人のからだには体内時計が備わっており、日中は活動状態に、夜は自然な睡眠へと導いています。体内時計の乱れは、不眠を引き起こす原因となるため、毎日規則正しく生活し、体内時計を整えることが、良質な睡眠へとつながります。

そのほか、運動やタイミングのあった入浴、光浴なども快眠に効果的とされています。


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忙しいとついつい削ってしまいがちな睡眠ですが、睡眠不足は生活習慣病やうつ病などさまざまな病気の発症・悪化の原因となります。良質な睡眠を得ることは、わたしたちの身体・精神にとって大切であることを再認識し、規則正しく健康的な生活を送りましょう。

 

 

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