Aさん男性、(26歳、会社員)は、高校時代に自閉症スペクトラム障害の診断を受け、外来通院をしながら仕事を続けていた。これまでの職場ではストレスが少なく、規則正しい生活ができていた。しかし、1か月前に新しい職場に異動になってから生活が不規則となり、数日前より無断欠勤が続いている。同居している家族に対して Aさんは「家にいると仕事のことばかり考えてしまい眠れない。食欲もないし、環境を変えてゆっくり休みたい」と話したため、Aさんは家族とともに精神科外来を受診し、休養目的で任意入院することになった。
112 看護師が入院時に聴取する情報で優先度が高いのはどれか。
- 業務量の変化
- 職場での人間関係
- 最近1か月の生活状況
- 無断欠勤に対する親の反応
直近1ヶ月で生活が不規則になっているということなので、業務量の変化も気になるところですが、まずは、最近1カ月の生活状況の変化を聴取しましょう。
よって答えは3になります。
113 入院中のAさんは、面会や検査等の予定が急に変更になると混乱し、看護師に対して予定を繰り返し確認することがあった。このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
- 文字や図を用いて説明する。
- 確認を繰り返す理由を尋ねる。
- 複数の情報を同時に提供する。
- 状況を考えて行動するよう説明する。
口頭での伝達で不十分な場合は、文字や図を用いて説明します。
よって答えは1になります。
114 入院後1か月、Aさんは十分な休養が得られた。退院後の職場復帰にあたり、Aさんから「仕事がうまくいかないと、すごく混乱して落ち着かなくなってしまう。そうなった時はどうしたら良いか」と看護師に相談があった。Aさんへの助言で適切なのはどれか。
- 「混乱するAさんを職場の人がどう見ているか想像しましょう」
- 「多くの人からアドバイスをもらいましょう」
- 「混乱した原因を周囲の人に説明しましょう」
- 「1人で落ち着ける場所に移動しましょう」
まずは、混乱しないように、落ち着ける状況を作り出しましょう。選択肢の中では、1人で落ち着ける場所に移動するのが良いでしょう。
よって答えは4になります。
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