2014年9月にインターフェロンを使わずに、治癒率が従来よりも高く、副作用が極めて少ないDAA(Direct Acting Antivirals)治療薬が出現してから、C型肝炎の治療は革命的な進歩を遂げています。
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C型肝炎治療薬ガイドラインを一部改訂
2017年4月日本肝臓学会は「C型肝炎治療薬ガイドライン」を改訂し、ゲノタイプ1型に対する推奨・治療フローチャートを変更しました。
2016年12月に販売承認をうけたダクラタスビル(DCV)/アスナプレビル(ASV)/ベクラブビル(BEC)配合錠(ジメンシー®配合錠)が第1選択薬に加えられました。
DCVとASVにBECを追加することで、薬剤耐性変異の有無にかかわらず、有効性が確認されています。
今回あらたに変更になった治療フローチャートと注意点
DAA治療歴がないゲノタイプ1型C型慢性肝炎に対する初回治療、再治療ともに治療フローチャートに加えられました。
ただし、国内第Ⅲ相試験で、腹水、高度黄疸をともなう重度の肝機能障害を認め、血漿交換を要した症例がみられたため、
「投与中は毎週かならず肝機能検査を実施」し、肝機能の悪化を認めた場合にはより頻回の検査をおこない、投与中止を検討するように伝えています。
今後より安全性が高く、適切なC型肝炎治療が行われることが期待されます。
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