救急隊員の病院内での飲食等にご理解を!

救急隊員の病院内での飲食等にご理解を!

普段、みなさんは外を走る救急車を意識して見た事はありますか?よく注意して見てみると想像以上に救急車が走っている事に気づくと思います。

平成28年の全国の救急要請件数は621万件。実に20人に1人が救急車を利用している計算になります。

救急隊員が病院の売店などで飲食物を購入し、食べる事に理解を

このような中で救急隊員が病院の売店などで飲食物を購入し、それを食べる事に理解を求めています。

平成28年7月より千葉県の船橋市の消防局からお知らせがあり、そのポスターをツイッターに投稿した記事が話題を集めています。

船橋市のHPから改変

通常救急隊は勤務する自消防署に帰ってから食事を摂っていますが救急要請が連続し、出動が重なる場合は食事を摂る時間が無くなってしまいます。

一般企業では、勤務時間のあいまに休憩時間を取るのが当たり前ですが、消防や警察などのいわゆる公安職においてはこの限りではありません。

救急要請したが休憩中で救急車が来ない、という事はありえません。

救急隊は食事をとる時間がないことも

救急隊は傷病者を医療機関へ搬送・引継ぎ後も帰る間もなくそのまま次の要請先へ向かうという事が常態化しています。

このために食事の摂れない救急隊員に対する苦肉の策としてこういった取り組みが始まりました。

消防本部では救急隊員がコンビニなどで買い物をしている姿を市民に見られて「勤務中に買い物をして良いのか?」といったクレームが寄せられた事例もあるそうです。

ツイッターでは「世知辛い」や「そんな事でクレームが入るの?」といった救急隊員を擁護する意見が多いようです。

救急要請件数の増加がそのものの原因の1つ

救急要請件数の増加の背景には、少子高齢化といった日本全体の問題から過疎化や医療機関の体制が整っていないといった地域性のある問題まで様々な要因が絡み合っています。

利用者側である我々も、利用に際してのモラルや日本の救急体制そのものを考え始める時期に来ているのかもしれません。

参照:船橋市

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