集団免疫で流行をふせぎ感染を封じ込める 風しんと天然痘の例から

 

集団免疫とは、集団の中で一定の人が病気の免疫をつけると、たとえその集団の中で感染者が出てしまっても、感染が広がらずに済むという考え方です。

結果、子どもやお年寄りなど免疫力が弱く感染症にかかりやすい人たちでも感染をまぬがれることができます。

また、免疫を持っていないけれどワクチンを接種することができない人を感染から守れます。


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青:未接種で健康、黄:摂取済で健康、赤:未接種で感染有

風しんの例で説明すると

たとえば、風疹の免疫がない妊婦さんは、生ワクチンである風疹ワクチンを妊娠中には接種できません。

この妊婦さんがワクチンを受けられなくても、集団のほかの人々がワクチン接種を行って免疫をつけていれば、妊婦さんの周りで風疹の流行を防げます。

ワクチンを接種していなくて、免疫がなくても周りに感染している人がいなければ、周りの人たちがワクチン接種をしているおかげで感染をまぬがれられるのです。

集団免疫を行っていくには


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集団で免疫の力を高めるには、多くの人々が生まれてから早い段階でワクチン接種をすることが必要です。

世界33カ国で感染が見られた天然痘も、感染者の周りの人々にワクチン接種を行い、集団で感染を封じ込めました。

その結果、世界から天然痘の感染は消え去ったのです。集団免疫は自分と周囲の人々を守る大切な役割があります。

 

 

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