視覚障害者向けにゴールボールを例とした新たなスポーツマニュアル

 

 

ゴールボールとは、第二次世界大戦で視覚に傷害を受けた傷痍軍人に対してリハビリテーションの効果を促進するために考案されたリハビリテーションプログラムの一つです。

1946年にオーストリアのハインツ・ローレンツェン、ドイツのセット・ラインドルの両氏によって競技として紹介されたのが始まりとされています。

国立障害者リハビリテーションセンターが、ゴールボールを例とした視覚障害者に対するスポーツ指導の仕方を発表しています。[show_more more=”続きを読む”
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ゴールボールのルール

簡潔にルールを紹介すると、3対3のチーム制でバレーボールと同じコートの広さで行います。

競技者はアイマスク、プロテクターを装着して安全に配慮しています。

 

 

攻撃する方は鈴入りのボールを相手方のゴールめがけて転がすように投球して得点を獲得し、守る方はブロックして得点を防ぎ、12分間の合計得点で勝敗を決めます。

ゴールボールの安全性

安全性に関してですが、攻守ともに自チームのエリア外に出ることはないため、激しい衝突はあまりありません。

たとえ衝突してもプロテクターなどの装具を装着しているため比較的安全と思われます。

攻撃時、ノーバウンドでの投球はルール違反です。ゴロで投球が来るため守備側は横になってゴールを守り、転倒するリスクもありません。

ゴールボールの運動量

運動面としては、ボールを投球するために上下肢体幹の筋力を要します。

重さにして1.25kgのボールを転がすためには下肢体幹の支持性と上肢の筋力(上腕二頭筋、上腕三頭筋、三角筋など)を要します。

守備側も機敏な動作を要しますので上下肢体幹は鍛えられます。

ゴールボールを通じたトレーニング

本競技は視覚がない方向けの競技で、白杖は使えません。

鈴の鳴るボールと凸のあるラインテープをもちいて自分の位置を確認します。日々の練習は視覚を代償する訓練にもなります。

身体を動かすことで、日々のストレス発散やスポーツ競技に向けた前向きな取り組みは自身のモチベーション向上に繋がっていくのではないでしょうか。

今後も競技の活性化と発展を期待しています。

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