第108回看護師国家試験午後の11番 運動性言語中枢はどれか 類題をまとめてみた

第108回看護師国家試験午後の11番「運動性言語中枢はどれか」の類題をまとめてみました。



類題1


右利きの人の言語野が存在するのはどれか。

1.右前頭葉
2.左前頭葉
3.右後頭葉
4.左後頭葉
5.右頭頂葉





右利きの人の言語野は、左前頭葉にあります。

よって答えは2になります。




類題2

65歳の男性。右利き。脳卒中による右片麻痺。発語は流暢だが内容は意味不明。「今日の天気は晴れです」の繰り返しを指示すると反復することができなかった。考えられる失語症はどれか。

1.伝導失語
2.ブローカ失語
3.ウェルニッケ失語
4.超皮質性運動失語
5.超皮質性感覚失語





言語の理解ができなく、意味不明な発語を流暢におこなっているので、ウェルニッケ失語になります。

よって答えは3になります。




類題3


伝導失語の言語的特徴はどれか。

1.ジャーゴン
2.音韻性錯語
3.非流暢性発話
4.重度な理解障害
5.良好な復唱機能





伝導失語の発話は基本的に流暢で構音も良好ですが、音韻性錯語(えんぴつ→えんぺつなど)が目立つ失語症で、吃音のような話し方となることもあります。 最大の特徴は復唱障害です。

ジャーゴンはウェルニッケ失語の、非流暢性発話はブローカ失語の特徴です。

よって答えは2になります。




類題4(第97回看護師国家試験)


言語中枢があるのはどれか。

1.大脳
2.小脳
3.橋
4.延髄




前頭葉に運動性言語野(ブローカ野)、側頭葉に感覚性言語野(ウェルニッケ野)という言語中枢があります。

よって答えは1になります。




類題5(第107回医師国家試験)

初診から1年後の診察では次のような会話が交わされた。

医師「今日はどうやって来ましたか」
患者「妻と一緒にA駅から電車で来ました。B駅で降りてそこからは歩いてきました」(妻がうなずく)
医師「次の言葉を繰り返して言って下さい。沖の方を客船と白い帆のヨットが走っています」
患者「沖の方を(考えるようにして)船と(考えるようにして)ヨットが通っています」
医師(白紙と鉛筆とキーホルダーを患者の前のテーブル上に置いて)「私の言う通りにして下さい。キーホルダーと鉛筆を入れ替えて、紙を裏返して下さい」
患者(キーホルダーと鉛筆を入れ替えて、紙を裏返す。)
医師(鉛筆を示して)「これは何ですか」
患者「えんぺつ」
医師「学校はどういうところですか」
患者「勉強するところです」

この患者で認められるのはどれか。

1.運動失語
2.感覚失語
3.伝導失語
4.構音障害
5.語健忘




伝導失語の発話は基本的に流暢で構音も良好ですが、音韻性錯語(えんぴつ→えんぺつなど)が目立つ失語症で、吃音のような話し方となることもあります。 また、この患者さんが、「沖の方を客船と白い帆のヨットが走っています」という言葉を復唱できなかったように、最大の特徴は復唱障害です。

語健忘とは、言いたい言葉が出てこず、遠回しな言い方になってしまうことです。

よって、答えは3です。




類題6(第113回医師国家試験)

発語は流暢で話し言葉の理解も良好だが、復唱が不能なのはどれか。

1.失読
2.純粋語聾
3.伝導失語
4.Broca失語
5.Wernicke失語



伝導失語の発話は基本的に流暢で構音も良好ですが、音韻性錯語(えんぴつ→えんぺつなど)が目立つ失語症で、吃音のような話し方となることもあります。 最大の特徴は復唱障害です。

よって答えは3になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました