Aさん(34歳、男性)は、数日前から息苦しさを感じており、昨夜から胸痛と呼吸困難が増強したため、午前2時に救急外来を受診した。来院時、Aさんの意識は清明であり、呼吸数24/分、脈拍96/分、整で、血圧132/86mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92%。来院時の胸部エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。
Aさんへの対応として適切なのはどれか。
- 除細動の実施
- 気管支鏡検査の実施
- 胸腔ドレーンの留置
- 中心静脈カテーテルの留置
左胸腔に水平な液面がみられ、 左上肺野の透過性亢進と下肺野にニボー像があります。画像上から血気胸を疑います。本症例でみとめられた胸痛と呼吸困難も血気胸と合致します。まず胸腔ドレナージを行い、気胸が改善しない場合や止血が困難な場合には外科的治療を考慮します。
よって答えは3になります。
コメント