第109回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 午前83 食道癌で正しいのはどれか

83 食道癌で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 女性に多い。
  2. 日本では腺癌が多い。
  3. 放射線感受性は低い。
  4. 飲酒は危険因子である。
  5. 胸部中部食道に好発する。











食道癌と新たに診断される人数は、1年間に10万人あたり17.9人です。 男女別でみると、男性では1年間に10万人あたり31.0人、女性では5.6人と、男性に多い傾向がみられます。

食道癌には主に扁平上皮癌と腺癌の二つのタイプのがんがあります。わが国では食道癌の90%は扁平上皮癌です。一方、腺癌は胃酸が食道に逆流することによって起こる逆流性食道炎を背景として起こることが多く、欧米では食道癌の半数以上を占めています。

日本人のほとんどが放射線感受性(反応性)の高い扁平上皮癌であるため、放射線療法は大きな柱です。

飲酒は口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の癌の原因となるとされています。

日本人の食道癌は、約50% が胸部中部食道、次に約25%が胸部下部食道に発生します。

よって答えは4と5になります。


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