2017年ミカルディスのジェネリックの発売開始

 

2017年6月、ミカルディスの後発品である「テルミサルタン」が発売されます。

適応症、用法・用量ともに、先発品との違いはありませんが、各社とも製剤工夫がなされています。

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ミカルディスとは

 

 

ミカルディスは高血圧の治療に用いられる薬です。

高血圧の治療薬は大きく分けて5種類(Ca阻害薬、ACE阻害薬、ARB、利尿薬、β遮断薬)あり、

血圧や患者の健康状態などを考慮して単剤または併用して用いられます。

ミカルディスはARBと呼ばれる降圧薬の一種で、

アンジオテンシンⅡと言う血圧を上げる物質の働きをブロックすることで降圧効果をしめします。

ミカルディスの内服方法

ミカルディスは1日1回服用する製剤であり、1日を通して降圧効果を得られます。

胆汁排泄型という特徴をもっており、肝障害の患者さんには注意が必要ですが、腎障害をもつ患者さんには比較的使いやすいです。

今回、ミカルディスの特許が切れ、いくつかの製薬会社から後発品が発売される予定です。

ミカルディスのジェネリック医薬品

ミカルディス単剤だけではなく、ミカルディスが配合された合剤についても今回承認されました。承認を受けたメーカーは以下の通りです。

テルサルタン錠;トーワ、サワイ、田辺、テバ、日医工など

テルミサルタンOD錠;サワイ、JG、トーワ

テラムロ配合錠(先発品ミカムロ);サワイ、日医工、トーワなど

テルチア配合錠(先発品ミコンビ);サワイ、日医工、トーワなど

テルミサルタンの工夫

各社、錠剤に薬品名を印字し識別しやすくするなど工夫がされています。

今回、先発品ではなかったOD錠が承認されたことにより、

嚥下困難な患者に対しても使用しやすくなることが期待されます。

テルミサルタンのAG

また、第一三共エスファがオーソライズド・ジェネリック(AG)の承認を取得したことにも注目が集まっています。

先発品と全く同じ薬であることがメリットであり、後発品に変えた際に症状が変化する可能性が限りなく低いことが特徴です。

AG薬やOD錠などが承認されたことにより、選択肢が増えることとなりました。

患者一人ひとりに合った薬が選択され、よりよい治療につながることが期待されます。

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