指に装着して寝るだけで睡眠を評価できるWatchpat

人間は必ず夜に睡眠を取らないと体調に異常をきたします。現代社会では睡眠障害に悩まされている人が増えていて、5人に1人が不眠に悩んでいると言われています。

睡眠時における病気は様々なものがありますが、睡眠呼吸障害の患者の睡眠を自宅でも観察することができる装置があります。

ウォッチパットユニファイド

この睡眠評価装置の名前は「ウォッチパットユニファイド(watchpat unified)」といいます。製造業者はイスラエルのイタマーメディカル社で、製造販売業者はフィリップス・レスピロニクス合同会社です。

装置を装着して睡眠を取るだけで、睡眠時の体位や呼吸の様子、血中酸素濃度、自律神経の働き方、睡眠段階などの情報を同時にチェックすることができます。

装置でチェックした情報は、専用のソフトウェアをインストールしたPCに転送することで自動解析され、解析結果を保存や表示、出力することも可能です。

そのため、ウォッチパッドは病院または自宅において、睡眠呼吸障害が疑われる患者の睡眠時の呼吸異常や睡眠段階の評価、診断の補助として使用されています。

使用方法

PATプローブを使用する場合は、オキシメータセンサを薬指に装着し、PATプローブをオキシメータセンサを取り付けた薬指と同じ手にある人差し指に装着します。UPATプローブを使用する場合は、人差し指に装着します。

いびきセンサ、体位センサを使用する場合は、所定の箇所にテープを用いて装着します。

このまま通常通り睡眠を取るだけで、検査は完了です。

使用展開における期待

これまでの睡眠呼吸障害の検査は、個室で行われる場合や一時的な入院を伴う場合が多く、費用や時間がかかるものでした。しかし、ウォッチパッドユニファイドを使用することで、自宅で通常の睡眠を観察することができます。

現在、ウォッチパッドユニファイドは全国の医療機関向けに販売、レンタルされています。

実際に導入しているクリニックも増えつつあり、睡眠障害で悩む患者さんの助けになることが期待できるでしょう。