Cyberdyne 夢から生まれた人を支えるサイボーグ「HAL」


写真はイメージです。photo by Rog01
スーパーマンやスパイダーマン、超人的なヒーローの活躍に憧れたことは誰でも1度や2度はありますよね。ずっと先の未来の夢と思っていたことが、もしかしたらそんなに先のことではないかもしれません。

世界初のロボットスーツ「HAL」

キツイ仕事と言われている介護の世界にそんな夢のような技術が登場しているのをご存じですか?歩くのが困難な人の歩行をサポートしたり、高齢者の衰えた筋肉の代わりをしたり、また重労働で疲労が絶えない介護に携わる人達が楽に介護を行えるようになるー。それを可能にしたのが、ロボットの研究者になりたいという子供の頃の夢をそのままに山海嘉之さんが開発した世界初の人体密着型ロボットスーツ「HAL」です。

「HAL」は、2つの制御機構で成り立っています。1つは、人の意思を微弱な電気信号として、皮膚表面に装着したセンサーが感知、解析してその信号に応じた筋肉が動くと同時にモーターが作動する「随意的制御」機能。もう1つは、あらかじめ人間の動きを記憶させた「ロボット的制御」です。

柔軟な発想から生まれた新しい研究分野

今まであった機械工学の延長ではなく、山海さんが提唱した全く新しいサイバニクスという研究分野から誕生した「HAL」は、脳神経科学、行動科学、ロボット工学、心理学、生理学など様々な研究が融合して生まれました。

介護支援用の腰タイプと自立支援用の単関節タイプがあり、介護支援用では介護中に抱きかかえたり、支えたりと何かと負担のかかる介護者の腰をサポートします。

現在は全てレンタルとなっており、導入している施設内でのみの使用ですが、今後、活躍の場を広げていくことになるのは想像に難くありません。

誰でも、いつかは必ず誰かの支えが必要になる日が来ます。その時、支えてくれる人が心からの笑顔であったなら…。本当の意味で老後を安心して迎えられるのではないでしょうか。

参照:Cyberdyne

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