リハビリテーションにドローンを活用する 脳卒中後のリハビリに


photo by Andrew Turner

ある友人の理学療法士は最近ドローンを購入して、ドローンを飛ばすことに夢中という話を聞きました。ドローンとは構造上人が乗れないもののうち、遠隔操作もしくは自動操縦により飛行ができるものというように航空法で定められました。そのドローンをリハビリの中で有効活用できないかと考えてみました。

ドローンとリハビリテーション

ドローンをリハビリに活用できるわけないと思われる方が多いと思います。本当にそうでしょうか。患者さんのニーズにもよりますが、めずらしいリハビリテーションの例としては、自動車運転、パソコン、ゴルフなどがあります。そのようなリハビリを通じて患者さんの「したいこと」、「欲求」を達成できるのであればいいのかなと思います。

では、本筋に戻ってドローンをどのように活用していくのか。ドローンでストレッチなどの施術は無理でしょう。しかし、ドローンの操縦で手指の巧緻性向上のための訓練ができるのではないでしょうか。

ドローンは、ラジコンのようなもので操作します。ドローンを正確に目的地につけることを目標に練習します。その際の操縦には両手指の精緻な動作が必要です。手指屈伸の動作や固定、コントローラーを扱う際の力加減を養います。

ドローンをもちいたリハビリのメリット

例えば脳卒中患者さんでは、手指に感覚障害があり、触覚の欠如や運動覚という手指の関節の動きを察知することが、難しくなります。また運動失調と言われる筋肉の協調が働かないことで、目的の動作を円滑にできない症状もあります。

そういった患者さんが、ドローンを飛ばして操縦を行うことで手指の精緻なコントロールの再獲得を図るということです。これがどのような事につながっていくのか。字を書いたり、バイクの運転をしたりパチンコをしたり等。手指を用いて行う様々な動作につながっていくと考えます。

皆に適応できるかと言えば、そうではなくある程度理解力や認知面をクリアできた患者にしか向かないと思います。

今回はドローンで考えてみましたが、身の回りにある物で医療に関係ないものであっても、リハビリにつながっていくものは色々あると思います。いままである常識ばかりに捉われず、時には脱線する勇気を持ってみると面白いかもしれませんね。

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