風邪や肺炎のなおりかけに 漢方薬・竹茹温胆湯(チクジョウンタントウ)

寝込むほどではないが、完全に治りきった訳ではない。多少の熱があったり、咳がでてたりしても仕事を休むほどではない。風邪や肺炎の治りかけというのは、なかなかスッキリとした状態にならないものです。

漢方薬はいろいろな生薬の組み合わせでできているため、体に強い負担を与えることが少ないことで知られています。 竹茹温胆湯(チクジョウンタントウ)は、10種類以上の生薬が配合されており、風邪やインフルエンザなどの治りかけの症状にはたらきかける効果で注目されています。

多くの生薬が症状を緩和


写真はイメージです。 photo by Thom Chandler

漢方では人の様子が重要です。もちろん症状も大切ですが、漢方薬を使用する人の体力や状態に合わせて、有効な漢方薬を用います。 茹温胆湯が効果的な働きをおこなうのは次の通りです。体力が中程度に衰えている人を基準にして、風邪やインフルエンザ、肺炎などの治りかけ、咳や痰が続く、神経がたかぶって良く眠れない人に効果があります。

13種類にもおよぶ天然生薬が配合されており、それぞれの症状を緩和する役割を担います。

人参(ニンジン)や麦門冬(バクモンドウ)は咳を止め、黄連(オウレン)は解熱や炎症を抑えます。

香附子(コウブシ)や柴胡(サイコ)、枳実(キジツ)は精神安定の作用を持ち、そのほかの半夏(ハンゲ)や陳皮(チンピ)、茯苓(ブクリョウ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)、桔梗(キキョウ)、竹茹(チクジョ)は痰を緩和し諸薬のバランスをとる役割です。

服用方法と諸注意


写真はイメージです。 photo by hipohige.com

経口服用で成人1日7.5gを2~3回にわけて服用します。食前または食間にお湯に溶かしてから飲むのが効果的です。一般的にはこの服用方法ですが、人に合わせるのが漢方の基本のため、体重や症状、年齢によって漢方薬の量や回数を変えることも必要です。

副作用の少ない生薬を配合していますが、体質や他の薬の飲み合わせで、身体に不調をきたす場合があります。このときは、服用をやめ求め先の担当や医療機関へ問い合わせをします。

竹茹温胆湯(チクジョウンタントウ)の効用や服用方法について見てきました。漢方薬というと専門性が高く少々敷居高く感じられますが、実際には、身近なドラックストアで求めることができます。

咳や熱が治りきらない症状は、想像以上に体力と気力を消耗します。専門のスタッフに相談の上、身体のケアを心掛けましょう。

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