北海道で生まれた「あへあほ体操」をご存知でしょうか。なんともユニークな名前ですが、体に大きな負担をかけることなく、ラクな運動を繰り返すだけで驚くほどのエクササイズ効果があると人気を集めています。札幌在住のウンドープロデューサー・しものまさひろ氏により作られ、病院や整骨院でもメニューとして取り入れられています。
体に負担をかけないラクラクメソッド
体幹を鍛えるやトレーニングとなると、激しい動きや運動量をイメージしがちですが、この体操は「あ・へ・あ・ほ」の発声とともにお腹を動かすだけです。これだけで、ウェストまわりがスッキリとし腰痛や肩こりも改善されるため、運動が苦手な方や女性など多くの方に関心を持たれています。
筋肉や関節に負担をかけないため、子供からご高齢の方まで楽しめながらおこなえる体操です。
あへあほ体操のやり方
自然体に立つや椅子に座る、横になりながらなど始めるポーズは自由です。
「あ」と発声しますが、特別力を入れることなく自然に声をだします。
次に「へー」と声を出しながら、お腹をへこませます。「あ」と声を出しお腹をもとに戻し、「ほー」の声とともに、ふたたびお腹をへこませます。
「あ・へー・あ・ほー」これが体操の基本形となり、「あ」のお腹を戻すとき大きく膨らませる必要はありません。「へー」と「ほー」を発するときの声は大きくだし、しっかりとお腹をへこませます。
変化をくわえて楽しもう
「あへあほ体操」の基本形に慣れてきたら、お腹の動かし方を変えてみましょう。
「あ・へー・あ・ほー」と声をだすのは同じですが、「へー」と「ほー」の語尾を伸ばしながらおこなう。
また、「あっ・へっ・あっ・ほっ」と短いスピードでお腹を動かすなど、基本形と組み合わせることで、より高い効果が得られます。
ドローイン理論に基ずくエクササイズと効果
とても簡単な動作でおこなえる「あへあほ体操」ですが、ドローイン理論に基づいて作られています。ドローインはお腹の深層にある腹横筋(コルセット筋)を鍛えるトレーニング方法です。このインナーマッスルを鍛えることは、下腹やウエストが引き締まるとともに、腰や骨盤をしっかりと支える効果があります。
腰や骨盤の安定は腰痛改善だけではなく、自然に姿勢も良くなるため、腸の位置が整うことによる便秘解消や膝への負担軽減が挙げられます。
筋肉を鍛えることは血行が促進され、身体中に血がまわる状態です。このため、冷えやむくみの解消や肩こりの予防や改善に繋がります。
気軽にトライしてみよう
「あへあほ」の発声を5回、1日のトータルで3分が目安ですが、特別こだわる必要はありません。継続させるために、気持ちよくおこなえる範囲で十分です。おこなう時間も自由で、朝起きたときや昼食を食べたあと、お風呂上りなどその気になったときが体操タイムです。
状況によっては声をだせない場合もあるでしょう。このようなときには、声をだしたつもりの「あへあほ体操」でも効果は得られます。
誰にでも気軽におこなえますが、腹圧を高くする必要がある体操のため、注意を必要とする疾患を持つ方や妊娠中の方は、担当医と相談することをおすすめします。
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