人生100年時代 メディカルフィットネスの上手な利用のしかた

人生100年時代をむかえて、ながく健康的な生活を送るためには、いったいどうしたらいいのかということが、試行錯誤されています。最近では、有名なコンビニエンスストアがフィットネスクラブの併設をすると発表したり、24時間利用可能なトレーニング施設も都市部を中心に増えています。

わが国では、国民健康・栄養調査で「週2回以上・1回30分以上・1年以上運動している人」を運動習慣ありと定義してきましたが、2013年に厚生労働省が示した「アクティブガイド」では、健康寿命をよりながくするために、いつもより10分多く運動する「+10」という運動を推奨しています。


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メディカルフィットネスというフィットネスクラブ

そういった背景のもとで、多くのひとびとに健康な身体づくりという意識が浸透してきています。2010年には、フィットネスクラブの数は3500件をこえ、ここ10年で倍増しています。

フィットネスクラブは、多岐にわたり、医療の要素を取り入れた「メディカルフィットネスクラブ」という施設も増えてきています。

メディカルフィットネスクラブでは、アスリート、一般健常者、生活習慣病などの疾患のある人、介護が必要な人など幅広い人を対象に個別のプログラムを提供していて、医療機関併設のクラブでは、採血、腹部CTなどの検査、医師・管理栄養士・保健士による指導が受けられます。

厚生労働省では、1988年から運動型健康増進施設の認定制度を開始して、2018年1月時点で、345施設が認定を受けています。こういった健康増進を目的とした運動施設は増加していくと考えられています。

メディカルフィットネスクラブの上手な利用のしかた

検診の結果や生活習慣・運動習慣・既往歴などをもとに、目標設定を行い、その人その人にあった運動方法を提供している施設もあり、運動メニュー・マシンの使い方までマンツーマンで指導しているところもあります。


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ある研究では、男性では、「だらしなくうっかりしている人」ほど運動を自覚的に継続できない傾向があり、女性では、「心配性でうろたえやすい人」ほど運動を自覚的に継続できていました。いいかえると、うっかりしている男性ほど、運動不足になりがちなので、周りからのサポートやうまく施設を利用したりするといいのではないでしょうか。

人生100年というライフスパンは、人類がいまだかつて見たことのない世界です。人生70年であったころと比べると、30歳は赤ちゃんであり、50歳がやっと人生の折り返し地点になります。

各々のひとにとってよりよい老いを迎えるためにも、メディカルフィットネスは、日々の生活習慣を見直すひとつのきっかけになりそうです。

 

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