35歳の男性。震度6強の地震発生36時間後、がれきの下から救出され、病院に搬入された。長時間両大腿部が圧迫されていたため、下肢に知覚・運動障害を認めたが、意識は清明で呼吸と循環動態とは安定していた。入院後、両下肢が著しく腫脹し、赤褐色尿を認め、全身状態が急速に悪化した。血液検査で血清クレアチンキナーゼ(CK)値と血清カリウム値とが急激に上昇した。
最も考えられるのはどれか。
- PTSD
- 深部静脈血栓症
- ネフローゼ症候群
- 挫滅症候群(クラッシュ症候群)
クラッシュ症候群は、身体の一部が、家屋や車体などの重量物に長時間圧迫され、解放後に起こる様々な症候をいいます。特徴的な症状は下肢の腫脹、ショック、赤褐色尿であり、急性腎不全、高カリウム血症などを呈し、最悪死に至ります。
よって答えは4になります。
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