第109回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 午前85 もやもや病で正しいのはどれか  

85 もやもや病で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 指定難病ではない。
  2. 遺伝的要因が関与する。
  3. 病変はくも膜下腔にある。
  4. 進行性の脳血管閉塞症である。
  5. ウイルス感染によって誘発される。










もやもや病は脳の血管に生じる病気です。脳血管の終末部が細くなり、脳の血液不足が起こりやすくなります。

もやもや病は指定難病です。

もやもや病には家族内発症するかたが10〜12%程度に見られるといわれています。

もやもや病は、脳の血流が足りなくなることによる脳梗塞と、もやもや血管が破綻することによる脳出血で発症します。脳出血のタイプとしては脳内出血、脳室内出血、くも膜下出血があります。くも膜下出血の病変は、くも膜下腔にあります。

もやもや病は見つかってからも徐々に進行を続ける「進行性疾患」です。 みつかる時期も、それからの進行速度も患者さんにより違います。

特に小児のもやもや病では、過呼吸によって発作が誘発されやすくなります。ラーメンやうどんなど熱い食べものを「フーフー」と吹く「吹きさまし動作」やリコーダーや鍵盤ハーモニカなどを吹くといったことが引き金となります。

よって答えは2、3,4になります。

この問題はもともと2つの正解を求める問題でしたが、3つの答えが正解として採点されました。


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