「賢い選択(Choosing Wisely®)」 米国心臓病学会が新たな提言

 

「賢い選択(Choosing Wisely®)」という言葉をご存知でしょうか。

「賢い選択(Choosing Wisely®)」とは、2011年にアメリカで始まった不要で無駄であるばかりでなく、有害でさえありえるような治療介入を一覧にするアメリカの米国内科認定機構(ABIM)財団によるキャンペーンです。

ABIM財団はアメリカの各学会に対して、過剰診療を行わないための推奨事項を5項目あげるよう依頼しています。

必要な検査をおこない  効率の良い医療を

2017年2月28日、米国心臓病学会は死亡および心筋梗塞のリスクが低く症状のない患者さんが心臓以外の手術を受ける際は、手術前のルーチンな心電図検査を勧めないと発表しました。

2014年の米国心臓病学会/米国心臓病協会ガイドラインでは、低リスク手術における手術前後の死亡または心臓・血管イベントのリスクは1%未満としています。

必要のない検査は、過剰な受診、手術の延期、変更につながり検査による恩恵を相殺しかねないと考えています。

また、大きな持病のない人が、リスクの低い手術を受ける際には心電図検査を受けなくてすむため、医療費の削減が見込めます。

「賢い選択(Choosing Wisely®)」 医師と患者の関係をより密に

同サイトでは、情報を提供することで、医師と患者の関係をより密にして、患者中心医療の推進を目的としています。

個々の状況の項目について具体的な質問がある場合には、医師に相談するように指示しています。

 

 

 

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