ここ数年のITテクノロジーの技術革新は目覚ましいものがあります。その中でも注目を浴びているのがVR技術です。
最近は家庭用のPCやゲームハードでも使用され、より身近なものになってきています。
映像による受動的な視覚型から実際に体験する体感型へというのが最近のトレンドでしょうか。
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VR技術を医療の世界にも応用
VR技術を医療の世界へ取り入れる取り組みも始まっています。
世界初のVR技術をもちいて救急現場を体感するコンペティションがカナダのオンタリオ州で救急隊員・救急救命士のスキルトレーニングを開発したVRソリューションズの主催で行われました。
日本でもメディカルラリーという、医師、看護師、救急救命士など救急医療に携わるものが病院前救護における知識、技術を競う競技大会がありますが、
これまでは、模擬患者やマネキンを用いて現場を再現したトレーニングがおおく、没入感や臨場感、コストなどの面で問題を抱えていました。
今後より効率よく再現性の高いシミュレーションが可能になる
今回のコンペティションは、これらの問題を一挙に解決する可能性を秘めた画期的な取り組みとなりました。
参加した16の救急チームはそれぞれVRで再現した救急現場で交通事故や乳児の急病人を抱えた母親の対応など、様々な救護活動を行いました。
今後は、たとえば「駅が1つあって、乗務員さんがいて、鉄道事故がおきた、20人以上の負傷者がでた」
といった条件を入力することで、人々が仮想環境のなかで、あたかも現実の世界のできごとのように再現できるかもしれません。
精度の高いシミュレーションでトレーニングする
救急現場では様々なトレーニングが実施されていますが、現場の再現性という点において限界があります。
経験という意味では実際の現場の経験が一番有効ですが、特に医療の分野では、失敗は許されません。
今後、VR技術によって低コストかつ質の高いトレーニングを安全に実施することが当たり前の時代がくるかもしれません。
参照:Stratford Beacon Herald
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