人の心を動かす!アンダードッグ(負け犬)効果とは?

選挙における逆転勝利は、「アンダードッグ効果」が働いていると言われています。ドナルド・トランプ大統領が、事前に行われた世論調査を覆して、当選を果たしたのが記憶に新しいですね。

人はなぜか不利な立場の者を応援したくなったり、一生懸命やっているのに、上手くいかない姿に心を打たれるものです。

今回はそんなアンダードッグ効果について、紹介したいと思います。


写真はイメージです。 photo by photoAC

アンダードッグ(負け犬)効果とは?

アンダードッグ効果とは、「負け犬効果」とも呼ばれています。川に落ちた犬を見れば、誰でも手を差し伸べたくなる心理のことを指しています。

困っている姿に対して、どうにか助けてあげたい!自分が守ってあげたい!という感情が芽生えます。これがアンダードッグ効果です。

例えばAKB総選挙の中間速報で発表される一位のメンバーよりも、それ以降のメンバーへ同情票が集まるのがその理由です。

アンダードッグ効果は人間の本能の表れであり、一生懸命ひたむきに頑張る姿に働きます。


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アンダードッグ効果の具体例

アンダードッグ効果にはあらゆる選挙例がありますが、「マーケティング」や「スポーツ」にも共通した事例が挙げられます。

○マーケティング

あるインディーズバンドが解散をかけてCDを発売した場合、どちらのCDを購入したいか尋ねてみたとします。

A.毎日必死に路上ライブで歌を披露しているバンド

B.何の努力もせず趣味目的でやっているバンド

恐らくほとんどのお客さんが、AのバンドのCDを購入したいと思うのではないでしょうか?

ただダラダラと続けている姿には、誰も「共感」や「同情」はしてくれないのです。


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○スポーツ

お正月の風物詩と言われる、箱根駅伝においても同じことが言えます。「脱水症状になっても、タスキをどうにか繋げようとひたむきに走り続ける姿」

これは誰もがハラハラしながら、テレビに食いついてしまう光景です。また夏の甲子園においても、汗と涙なしでは語れないプレイが繰り広げられています。

小さい頃から野球を続けてきた高校球児の中でも、ほんの一握りが立てる夢の舞台です。プロ野球選手よりはるかに劣るプレイなのに、多くの人達の感動を呼ぶことができるのです。

一生懸命さは裏切らない

これらの具体例には、共通して「一生懸命な姿」があってこそ人の心を動かしています。

心の底から素直に頑張ろうとする気持ちは、見る人の心をしっかりつかんでいるのです。決して「弱みを見せて、気を引こうとする」こととは違います。

頭のキレる人なら、マーケティングにおける打算はすぐに見抜かれます。


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いかがでしたか?

一生懸命やってそんなことは、生きている限りひとつもありません。その姿に共感し、自然と周りの人達がチャンスを与えてくれるようになります。

 

 

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