普段口にしている食べ物で、癌のリスクになるものを知っていますか。
肉の焦げ目や脂質のとりすぎは、身体によくなさそうだから、と気をつけている人も多いかもしれません。
今回、フランスからの報告で、超加工食品(ultra-processed food)とがんの関連性が指摘されました。
写真はイメージです。 photo by photo AC
超加工食品とは
食べ物を分類するNOVA分類というものがあり、その分類では、食べ物を4種類に分類しています。
・まったく又はほとんど加工していない食品
・加工された食材(塩、砂糖、油など)
・加工食品
・超加工食品
NOVA分類でも触れられていますが、超加工食品に、厳密な定義はありません。ただ、典型的な特徴として5つ以上の食材からつくられているもの、塩や砂糖とことなり調理に一般的に使用されない物、食品の味や食感を変える添加物がふくまれているものを超加工食品といいます。
一般的に、ケーキやパン、チキンナゲットなどは超加工食品に含まれます。
以前から、超加工食品の摂取は、栄養の質の低下や小児における脂質異常症の増加、大学生の肥満や高血圧のリスクと結びついているのではないかといわれていました。
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フランスからのNOVA分類にもとづく研究
今回、フランスの18歳以上の10万人を対象に研究がおこなわれました。対象者が普段くちにする3300種類の食品記録をもとに研究がおこなわれ、食品はNOVA分類をもとにわけられました。
その結果、超加工食品の摂取は、がんの総リスクと乳がんのリスクとのかかわりが指摘され、食事のなかの超加工食品の摂取割合が10%増えると、がんの総リスクは12%、乳がんのリスクは11%上昇しました。
とくに、超加工された油脂、甘味料、飲料では、がん全体のリスクの上昇と関連していました。
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以前から、超加工食品の健康への害が懸念されていましたが、今後、食品の分類が消費者からみてもよりわかりやすい形ですすみ、どんな食品が各々にとって健康的なのか、どういった食事に気をつけるべきなのかが見えるようになっていくといいですね。
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