続きです。
11 平成18年(2006年)の介護保険法改正で、地域住民の保健医療の向上および福祉の増進を支援することを目的として市町村に設置されたのはどれか。
- 保健所
- 市町村保健センター
- 地域包括支援センター
- 訪問看護ステーション
地域包括支援センターは、介護保険法で定められた、地域住民の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防マネジメントなどを総合的に行う機関です。各区市町村に設置されます。センターには、保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士が置かれ、専門性を生かして相互連携しながら業務にあたっています。
よって、3になります。
12 胆汁の作用はどれか。
- 殺菌
- 脂肪の乳化
- 蛋白質の分解
- 炭水化物の分解
胆汁は胆汁酸と胆汁色素を含み、前者は界面活性剤として食物中の脂肪を乳化して細かい粒とし、リパーゼと反応しやすくすることで脂肪の消化吸収に重要な役割を果たします。
よって答えは、2になります。
殺菌といえば胃酸、タンパク質の分解といえば膵液、炭水化物の分解といえば、唾液・膵液でしょうか。
類題をまとめてみました。
13 チアノーゼで増加しているのはどれか。
- 血中酸素分圧
- 還元ヘモグロビン
- 酸化ヘモグロビン
- 血中二酸化炭素分圧
チアノーゼとは、血液中の酸素が不足することをきっかけとして、くちびるや指先などの皮膚や粘膜が青紫色に変化した状態を指します。
チアノーゼで、血液中の酸素が足りなくなると、血液中には酸素と結合していない還元ヘモグロビンが増加します。チアノーゼは、血液中のヘモグロビンのうち、還元ヘモグロビンの割合が増えることで現れます。
具体的には、毛細血管を流れる血液中の還元ヘモグロビン濃度が5g/dl以上になるとあらわれるとされています。
よって答えは2になります。
14 鮮紅色の下血が見られた時の出血部位で正しいのはどれか。
- 胃
- 食道
- 直腸
- 十二指腸
出血は胃酸と混じると黒くなりますので、肛門に近い3の直腸が答えになります。
15 感染症の潜伏期間で最も長いのはどれか。
- インフルエンザ
- 結核
- ノロウイルス性胃腸炎
- 流行性耳下腺炎
インフルエンザの潜伏期間は1~2日で、発症する1日前から発症後5~7日頃まで周囲の人にうつしてしまう可能性があります。
結核の潜伏期間は、一般的に半年から2年です。咳・痰・微熱などの症状が現れ、時に血痰、食欲低下、体重減少などがみられるようになります。
ノロウイルスの潜伏期間はおよそ1~2日です。
流行性耳下腺炎は、2~3週間の潜伏期を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹を特徴とするウイルス感染症 で、通常1~2 週間で軽快します。
よって、答えは2になります。
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