続きです。
51 介護保険制度における地域密着型サービスはどれか。
- 介護老人保健施設
- 介護老人福祉施設
- 通所リハビリテーション
- 認知症対応型共同生活介護<認知症高齢者グループホーム>
介護保険適用のサービスは、居宅サービス、施設サービス、地域密着型サービスというサービスに分類できます。
介護保険における施設サービスとは、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、介護療養型医療施設に入所した要介護状態にある高齢者に対して提供されるサービスです。
通所リハビリテーションは介護保険における居宅サービスになります。居宅サービスとは、要介護・要支援者が現在の居宅に住んだまま提供を受けられる介護サービスです。
地域密着型サービスとは、介護が必要になっても住み慣れた地域で生活が継続できるように、地域ぐるみで支援するしくみです。
地域密着型サービスは、訪問・通所型、認知症対応型、施設・特定施設型に分けられます。
訪問・通所型サービスでは、自宅で暮らす要介護・要支援者を訪問あるいは施設に受け入れます。具体的には、小規模多機能型居宅介護、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護があります。
認知症対応型サービスでは、自宅から通ってきた認知症患者やグループホーム内に入居する認知症患者を受け入れます。具体的には、認知症対応型通所介護、認知症対応型共同生活介護があります。
施設・特定施設型サービスは、特別養護老人ホームや有料老人ホームに入居する要介護・要支援者を受け入れます。
よって答えは4になります。
52 平成27年(2015年)の人口動態調査で、5〜9歳の死因における不慮の事故の原因で最も多いのはどれか。
- 窒息
- 交通事故
- 転倒・転落
- 溺死および溺水
第107回午前の77番にも類題がありますね。
不慮の事故による死亡の内訳をみると、0歳と1~4歳では不慮の窒息が第1位ですが、5~9 歳、10~14 歳では交通事故が第1位となっています。
よって答えは2になります。
53 小児慢性特定疾病対策における医療費助成で正しいのはどれか。
- 対象は5疾患群である。
- 対象年齢は20歳未満である。
- 医療費の自己負担分の一部を助成する。
- 難病の患者に対する医療等に関する法律に定められている。
小児慢性特定疾病対策とは、小児慢性特定疾病にかかっている児童等について、健全育成の観点から、患児家庭の医療費の負担軽減を図るため、その医療費の自己負担分の一部を助成する制度です。
対象は16疾患群になります。
対象は18歳未満(引き続き治療が必要であると認められる場合は、20歳未満)の児童です。
難病の患者に対する医療等に関する法律は、難病対策の新しい法制度を律する法律です。
よって答えは3になります。
54 乳幼児の正常な言語発達で正しいのはどれか。
- 生後1か月で喃語が出始める。
- 生後6か月で意味のある1語が言える。
- 1歳2か月で2語文を話す。
- 4歳で4つの色を正しく言える。
喃語(なんご)とは、乳児が発する意味のない声で、生後4か月ころから母音の喃語が始まります。
意味を含んだ言葉を発するのは早くて生後10ヶ月頃からで、1歳半~2歳くらいまでに、少しずつ赤ちゃん語を含めた言葉を1語ずつ発し、1語のバリエーションを増やしていくなかで、2歳で2語、3歳で3語と繋げることができるようになります。
3歳ごろから色がわかりはじめ、4歳では4つの色を正しく言えます。
よって答えは4になります。
55 離乳の開始で正しいのはどれか。
- 離乳食は1日2回から開始する。
- 人工乳はフォローアップミルクにする。
- 哺乳反射の減弱が開始時の目安のひとつである。
- 離乳食は歯ぐきでつぶせる硬さのものから始める。
離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与えた時をいいます。その時期は5、6か月頃が適当で、発達の目安としては、首のすわりがしっかりしている、支えてやるとすわれる、食べものに興味を示す、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)があげられます。
離乳の開始後ほぼ1か月間は、離乳食は1日1回与えます。
離乳食では補いきれないたんぱく質や脂質などの栄養を上手に補うのがフォローアップミルクです。フォローアップミルクは、赤ちゃんが生後9か月以降、離乳食を完全に1日3回食べるようになってからが目安となります。
生後9か月頃から離乳食は歯ぐきでつぶせる固さのものを与えます。
よって答えは3になります。
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