孤独感は体調不良を悪化させる危険因子?

 

病気になると心細くなりますよね。一人暮らしの時に熱が出た時なんて、もうこの世の終わりではないかと思いました。

最近では核家族が増え、殺伐としたニュースもおきて、周りにどんなにたくさん人がいようと病気でなくても孤独感を感じる人も多いと思います。

今回、孤独感と病気の関係性についての研究(原文英語)が発表されました。

孤独感と社会的孤立と病気

アメリカのライス大学において、孤独感と社会的孤立は互いに風邪の症状に影響を及ぼすのか、

孤独感は社会的孤立よりも風邪の症状を悪化させるのに危険因子であるのか、ということについて研究が行われました。

実験に当たり、213人の健康な被験者に風邪のウイルスが入った点鼻薬を点鼻して意図的に風邪を引いてもらい、5日間経過を観察しました。

これにより風邪の症状が出た160人のデータを元に結果を分析したところ、被験者一人ひとりの社会的ネットワークの大きさやその多様性は風邪の症状に関係を及ばしませんでした。

孤独感は風邪の症状を悪化させる

元々孤独感が強かった人は風邪の症状が悪化することはなかったのですが、風邪の症状が出てから孤独感を感じるようになった人は症状が悪化することがわかりました。

この結果から、孤独感は社会的孤立より風邪の症状と密接な関係があり、孤独感は風邪の症状を悪化させることがわかりました。

病気の悪化には孤独感など社会的な心理要因も含まれていることがわかり、今後、急性疾患の患者の治療にも活かすことができるのではないかと考えられています。

参照:American Psychological Association

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