80 難病患者が自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとする防衛機制はどれか。
- 否認
- 昇華
- 知性化
- 合理化
- 反動形成
選択肢はすべて防御機制です。防御機制とは、受け入れがたい状況、または潜在的に危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムです。
否認とは、人がそれを受け入れるにはあまりにも不快な事実に直面した際に、圧倒的な証拠が存在するにも関わらず、それを真実だと認めず拒否することをいいます。
昇華とは、社会的に実現不可能な目標・葛藤や満たす事が出来ない欲求から、別のより高度で社会に認められる目標に目を向け、その実現によって自己実現を図ろうとすることです。 満たされない性的欲求や攻撃欲求を芸術やスポーツ、学問という形で表現することは、昇華です。
知性化とは、感情、欲求、衝動を直接開放するのではなく、それらを知性のはたらきによって処理しようとする防衛機制です。難病患者さんが、自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとするのは、知性化にあたります。
合理化とは、言い訳としても知られ、満たされなかった欲求に対して、理論化して考えることにより自分を納得させることです。
反動形成とは、受け入れがたい衝動、観念が抑圧され、無意識的なものとなり、意識や行動レベルでは正反対のものに置き換わることをいいます。例としては、本心と裏腹なことを言ったり、その思いと正反対の行動をとることをいいます。
よって、答えは3になります。
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