平成26年から、埼玉県内でタブレット端末を用いた救急隊用の医療機関の受け入れシステムが稼働を始め、
平成29年4月よりスマートフォンに対応した機能が追加される事になりました。[show_more more=”続きを読む”
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救急車が医療機関の受け入れをリアルタイムに把握
このシステムは主に救急隊が、傷病者を医療機関に搬送する際の医療機関選定時に使用するもので、
これにより救急隊が医療機関の受け入れ可否をリアルタイムに知る事ができるようになりました。
導入の背景には受け入れ不可によるいわゆる「たらい回し」があった事が大きな要因です。
特に平成25年に同県で25医療機関、延べ36回にわたって収容を断られた男性が亡くなった事は大きく報道に取り上げられました。
受け入れシステム導入後 「たらい回し」が減少
これ以前より救急隊からの収容依頼を断るケースは少なくなく、社会問題化していた事もシステム導入を後押ししました。
このシステムにより各救急隊と医療機関が、他の医療機関の受入状況を共できるメリットがあり、効果を上げています。
システム導入後は、重症傷病者のうち4回以上受け入れ要請を行った回数が、導入前の平成25年と導入後の平成28年とを比較して60%減少しました。
効率的な医療システムの構築を
近年、救急要請の件数そのものが増加していて、それに伴い医療機関が受け入れを断るケースが後をたちません。
背景には、医師や看護師といった人的医療財源の不足、診療科目の細分化や専門化、医療訴訟の増加など様々な要因が絡み合っています。
新しいシステムの導入・開発でより効率的な医療システムの構築が進んでいきますね。
参照:埼玉県保健医療部
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