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ドイツからの報告 仕事のストレスと肥満の関連とは?食生活との深い関係について

近年では健康志向の人が増えてきましたが、きちんとした食事は摂れていますか?中には仕事が忙しくてなかなかきちんとした食事が摂れないという人も多いでしょう。では仕事が原因で健康的な食事が摂れないことで、どのような影響が起こるのでしょうか。 写真はイメージです。 photo by pixabay 〇ストレス社会での食生活の現状 近年はストレス社会とも呼ばれるほど、ストレスが周りにあふれています。そのため、忙しいと家に帰って料理をする時間や余裕もなく、ついコンビニや外食などで食事を済ませてしまう人が多くみられます。 反対に、健康志向もかなり普及してきており、テレビ番組などでも健康に良い運動方法や食事などを取り上げるものが多くなってきました。   ドイツで報告されているArzte Continue Reading ->

ダイエットに効果があるといわれる漢方薬-防風通聖散- かならず効果があるとは限らない?

皮下脂肪を燃やす、ダイエットに効果があるといわれて話題になっている漢方薬「防風通聖散」。ご存知の方も多いのではないでしょうか。 病院で処方される場合もありますがいろいろなメーカーから市販されています。テレビでCMが流れ、ネットにもいろいろな情報が載っていますよね 防風通聖散はドラッグストアなどで手軽に手にはいりますが、薬の薬効が都合よく解釈されてダイエットに効く「やせ薬」といわれるようになったともいわれています。 漢方薬は、服用する人の体質に合わないと十分な効果が期待できません。防風通聖散も同じです。どのような漢方薬なのかみていきませんか。 [防風通聖散はどのような薬なの] -18種類の生薬が配合されています- 防風通聖散は、18種類もの生薬が配合されています。 それぞれの生薬の成分が、バランスよく配合されていることで効果を発揮します。含まれている生薬をいくつかみてみましょう。 山梔子(サンシシ)、石膏(セッコウ) 体内にこもった熱を冷ます。 防風(ボウフウ)、麻黄(マオウ)、 薄荷(ハッカ)、生姜(ショウガ)、 荊芥(ケイガイ) 老廃物を汗にして排出、新陳代謝を高める、からだのほてりやむくみの解消する。 大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ) 大腸に刺激を与えて便通を促す。 連翹(レンギョウ)、滑石(カッキ)、白朮(ビャクジュツ) 腎臓の働きを活発にして余分な水分を排出する。 -効能をまとめてみると- 防風通聖散は、からだの新陳代謝を高めて血の巡りをよくして、余分な老廃物や水分を体外に排出して熱をとります。 また、滋養を高める、消化吸収を促進して胃腸の動きを整える、食欲を抑制する作用もあります。 これらのことから「肥満症、脂肪太りの体質改善」、「肥満に伴う高血圧、便秘、のぼせ、むくみ」などに効果があります。 新陳代謝が活発になることなどから、結果的にダイエットの効果があることにもつながります。しかし、誰にでも防風通聖散が適しているということではありません。 漢方医学において、漢方薬は「証」にあわせて処方されます。証とは、「体格、体質、からだの抵抗力やバランス」などから総合的にひとりひとりのからだの状態をあらわしたものです。 同じ病気でも違う漢方薬が処方されることは珍しくありません。同じ漢方薬でも「証」によって合う合わないがあるからです。 [防風通聖散はどんな人に向いているの] -証からみると「実証」の人向けの漢方薬です- 防風通聖散は漢方薬のなかでも強めの部類の薬です。効能からみて「実証」の人に向いた漢方薬です。実証の人がどのようなタイプかみてみましょう。 体力がある、からだ付きがよい、顔色がよい、声が大きい、肌に張りや弾力がある、食欲がある、胃腸が丈夫、便秘をしやすい、活動的、汗をかきにくい。 実証の逆のタイプを「虚証」といいます。体力がない、胃腸が弱いといった虚証の人には向きません。 -「固太り」の肥満の人に向いています- 肥満といっても大きく分けて「固太り」と「水太り」の2種類があります。防風通聖散は、「固太り」の方に向いた薬になります。「水太り」の方には向いていません。 固太りの人は、体力があって胃腸が強く食欲が旺盛でぽっこりとおなかが出ている実証の人に多いタイプです。内臓脂肪がたまっていて「便秘、のぼせ、高血圧」の傾向があります。 体内に老廃物や熱がこもった状態になりやすく、防風通聖散の薬効でからだにこもったものが排出されやすくなって肥満体質改善が期待できます。 漢方薬は、おだやかに体調を整えていく薬です。肥満に対する効果が現れるのには1ヶ月以上かかるといわれています。 水太りの人は、からだの筋肉量が少なくぽっちゃりしているタイプです。虚弱な体質な人に多く「冷え、だるさ、胃腸が弱い、汗をかきやすい」などの傾向があります。 防風通聖散ではなく、体内の水分の排泄作用やだるさなどやわらげる作用がある「防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)」が適しているといわれています。 [注意することはなに] ・スリムな体形な方が、体形維持やよりスリムになろうとして使用するものではありません。あまり効果は期待できずにからだのバランスを崩すことになりかねません。 ・妊婦の人は服用を控えましょう。生薬に含まれる成分が子宮に刺激を与える可能性があります。 ・風邪薬や鎮咳薬などでエフェドリン含有製剤が含まれている薬を使用している人や心臓に疾患のある人は服用に注意が必要です。かかりつけのお医者さんに相談しましょう。 ・ほかの漢方薬との併用は、防風通聖散に含まれる18種類の生薬と重複する可能性があります。病院などで漢方薬が処方される場合には防風通聖散を服用していることを伝えるようにしてくださいね。 -副作用は大丈夫なの?- 防風通聖散の副作用で多くみられるのが「下痢」です。慢性の便秘から下痢になって、その後に回復するようなケースは問題ないとされています。 おなかの調子が改善しない場合には、防風通聖散が体質に合っていないことが考えられます。 そのほかに、鼻炎や咳などの上気道や発疹やかゆみなどの皮膚にアレルギー症状がみられる場合もあります。まれに肝機能障害を起こすことも報告されています。 どのような場合でも、体調がおかしくなった、悪くなった場合には服用を中止してお医者さんを受診してくださいね。 [食生活などの改善も考えましょう] 防風通聖散を服用するだけで、効果がのぞめるといったものではありません。 乱れた生活を送っていては、服用していても効果はほとんど期待できないでしょう。普段の食生活や運動習慣への配慮が必要になります。 日本肥満学会からの報告では、緩やかな食事療法と防風通聖散の併用療法がBMIの改善、血中のコレステロールや中性脂肪の減少に有効であることが示されています。 防風通聖散を服用することをきっかけにして、ご自身の生活も見直してみるものいいかもしれませんね。 防風通聖散は薬です。決められた用量以上に服用したからといって効果が増すものではありません。服用する場合には、用法用量を守って服用してください。   Continue Reading ->

子どもの肥満と地域差 都市部の子どもは肥満になりやすいはうそ?

身の回りに多くの食事があふれ、手軽にジャンクフードを手にすることができていることから、近年先進国では、肥満が大きな問題になってきています。 肥満による糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病はおおきく取り上げられています。 また、肥満の低年齢化もすすんできています。今回、アメリカの統計にもとづいて小児の肥満についてJAMAから研究が発表されました。   研究では、都市化と小児の肥満の傾向について検討しています。 米国疾病管理予防センターの成長チャートにもとづき、それぞれの年齢層の中で上位5%のBMIを示すひとを肥満と、さらにそのラインを120%超えるひとたちを極度の肥満と定義づけています。 成長チャートなのでモデルのようなものですので、実際の人々にあてはまるものではありません。 これを2013年から2016年にかけて2~19歳の人にあてはめてみたところ、約17.8%が肥満、約5.8%が極度の肥満にあてはまりました。 都市と田舎でくらべてみたところ、意外にも人口が100万人いる地域よりも100万人いない地域のほうが極度の肥満率は高くなりました。 また、世帯主が高齢で低収入であるほど、肥満率も極度の肥満率も高くなりました。人種差では、白人のほうが黒人、ヒスパニック系よりも肥満率、極度の肥満率が高くなっています。 photo Continue Reading ->

心房細動と肥満との関連とは

心房細動は、心房内に流れる電気信号の乱れによっておこる不整脈の一種です。歳を重ねるごとに発生率は高くなり、日本においては70万人以上の方が心房細動をもっていると推定されています。 心房細動とは? 心臓は、心臓内でつくられる電気信号によりコントロールされており、規則正しいリズムで拍動しています。しかし、心房内を流れる電気信号に異常が発生すると、心房が痙攣したように震え、脈が不規則に速くなり心房細動が発生します。 自覚症状がない場合もありますが、動悸や運動時の疲労感、胸の不快感、めまいなどの症状がみられることがあります。 写真はイメージです。 Continue Reading ->

気管支喘息と体型の関係からみえてくる一つの答え

○気管支喘息とは 気管支喘息とは、気管支が慢性の炎症により狭くなったり、過敏な状態になることで、発作性の呼吸困難や咳・痰を生じる病気で、その背景にはなんらかのアレルギーが関与していると考えられています。 治療としては、狭くなった気管支を拡げる薬や、狭くなる原因のもとになる炎症を抑える薬を内服することで治療します。現在の治療では、炎症をおさえる吸入ステロイド薬を中心として治療が行われています。 ところで、喘息には、いくつかの原因が指摘されていますが、そのなかでも、体型に関しては以前から多く報告されています。今回は、そんな気管支喘息と体型に関するお話です。   写真はイメージです。 Continue Reading ->

肥満症に対する胃バイパス術の長期有効性

世界の肥満人口は、年々増加しており、深刻な問題となっています。“肥満”は身長に比べて体重が重い状態を指し、疾患を意味するものではありませんが、“肥満症”は、疾患であり、健康障害を有する、もしくは生じることが予測されるため、医師の診断のもと、適切な治療が必要となります。 肥満症とは 肥満症は、肥満に起因もしくは関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量治療を必要とする病態と定義されています。日本では、肥満の基準としてBMI25以上またはウエスト周囲 Continue Reading ->

中年期までの体重変化がリスク因子に?!

肥満は多くの疾患を招く要因となり、体重や腹囲などがリスク因子の基準として多く用いられています。しかし、現在の体形に目が向けられている一方で、若いころと現在との体重差も重要であるという意見もあり、体重変化と疾患との関連性について研究がすすめられています。 肥満と疾患の関連性 肥満は、正常値にくらべて体重が多い状態、あるいは体脂肪が必要以上に蓄積した状態のことをさします。 写真はイメージです。 Continue Reading ->

体重を減らすと子宮体がんのリスクが下がる?

  女性にとって、女性特有の病気は気になるものです。今回は、近年、増加している子宮体がんについてです。 子宮のがんとは 女性特有のがんである子宮がんは、主に、子宮の入り口付近にできる子宮頚がんと子宮の奥の方にできる子宮体がんに分ける事ができます。 日本では、従来、子宮がんと言えば子宮頸がんでしたが、近年、子宮体がんが増加しています。 子宮体がんは、40歳頃から発症が見られはじめ、50歳から60歳に発症のピークを迎えます。 子宮体がんのリスク 子宮体がんの発生するリスクとしては、 出産経験がない、遅い閉経、肥満、月経不順、糖尿病、高血圧、卵巣ホルモン剤を使用した治療、乳がんの既往歴などがあげられます。 これらのリスクは、女性の晩婚化、未婚率の上昇、妊娠回数の減少、食生活の欧米化(脂肪摂取量の増加)など 女性の生活スタイルの変化にも起因しているかもしれません。 意図的に体重減少すると子宮体がんの発生リスクが減少する 特に、生活スタイルに起因する肥満はいろいろな病気の温床です。今まで、肥満とがん発症(もしくはそれ以外の成人病)とのリスクに関連する研究は数多く報告されてきています。 しかし、肥満からの積極的な体重減少とがんの発生率のリスクについての研究は、ほとんどされていません。 そのような中、2017年に米国臨床腫瘍学会が「意図的な体重減少と子宮体がんのリスク(原文英語)」という興味深い記事を発表しました。 体重減少と子宮体がんには関係があるのか この研究は、50歳から79歳の閉経後の女性35000人以上を対象に、体重及び子宮体がんの発症の追跡調査(観察研究)を10年以上という長期にわたり行ったものです。 特に、体重について、体重の減少が意図的であったかどうかを検証しています。なお、この観察期間中に、子宮体がんを発症した人数は566人になります。 発表された研究において、体重減少による発症のリスクは、体重に変化がなかった女性と比べてみますと、以下になります。   体重が5%低下した女性 子宮体がんのリスクが29%低下 肥満があり意図的に体重を5%以上減量した女性 子宮体がんのリスクが56%低下 肥満があるも意図的な体重減量後にBMIが正常値になった女性 BMIが安定して正常値であった女性とリスクが同等 体重が約4.5キロ以上増加した女性 子宮体がんのリスクが26%上昇   積極的な減量は子宮体がんのリスクをさげた 結論として、肥満女性について積極的な減量が子宮体がんのリスク低下の一つの要因であることが示されました。 特に、中高年だからといい、肥満からの積極的な体重減少が遅すぎる事はないという点が着目されます。 体重増加により、リスクが上昇している点も見逃せません。 生活習慣の見直しを考慮してみては 肥満のある女性において、食事や運動の面から生活習慣を見直し、積極的に減量を行うことが、自分の身を守るすべになりそうです。 心当たりのあるかたは、生活習慣を見直される事に取り組んでみてはいかがでしょうか。 今回は、子宮体がんについての研究結果ですが、他の病気についても、積極的な体重減少がリスクを下げる事にもつながるのではないでしょうか。 参照:Journal Continue Reading ->