爪が黄色くなったけどなぜ? 爪が黄色くなる原因と「黄色爪症候群」とは

爪は健康のバロメーターといわれていますよね。健康な爪の色はピンク色です。爪の色が気になったことはないでしょうか。

いろいろな原因によって爪の色が「白、黒、赤黒、赤、緑、黄色」などになる場合があります。

そのなかでも、爪が黄色くなることが特徴的な「黄色爪症候群(おうしょくそうしょうこうぐん)-yellow nail syndrom:YNS」という病気があります。

爪が黄色くなるからといっても、黄色爪症候群だけではなくさまざまな原因が考えられます。どのような原因で爪が黄色くなるのかみていきましょう。

[爪が黄色くなる原因は]

写真はイメージです。 photo by pixaboy

-ネイル、タバコなど外的要因-

マニキュアやジェルネイルなどを長く使っていると色素が爪に残ってしまい爪が黄色くなることがあります。

とくに古いマニュキュアは注意が必要です。除光液の使いすぎでも黄色くなることがあります。ネイルは場合によっては爪が緑色なることがあります。

タバコのヤニで爪が黄色くなることもあります。タバコを吸うときに使う人差し指や中指の爪が黄色くなります。加齢や紫外線の影響でも爪が黄色くなる場合があります。

-くすりの副作用-

リウマチなどの治療薬である「ブシラミン、ペニシラミン、金製剤」、抗生物質であるテトラサイクリン、ビタミンD3が黄色爪症候群との関連が指摘されています。

後述する黄色爪症候群の症状がみられる場合には、薬剤の使用中止や減量などを考慮する必要があります。

-皮膚の病気-

乾癬、真菌感染症、爪甲剥離症、掌蹠膿疱症、円形脱毛症で爪が黄色くなる場合があります。爪白癬(爪水虫)では爪が白色から黄色になります。これらの病気の治療行うことが必要です。

-全身性の病気-

黄色爪症候群、糖尿病、心不全、高ビリルビン血症、アミロイドーシス、シェーグレン症候群、エイズなどが原因で爪が黄色くなることがあります。爪が黄色くなることと病気との関連が疑われる場合には病気の治療が行われます。

黄色爪症候群は、明らかな原因となる疾患があって爪が黄色くなるものではなく、病気として爪自体が黄色くなる疾患です。

[黄色爪症候群はどんな病気なの]

黄色爪症候群には3つの特徴があります。3つの特徴がすべてあらわれる患者さんは50%未満だといわれています。2つの特徴があらわれると黄色爪症候群を疑います。また、すべての特徴が同時期に現れるとは限りません。

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-黄色爪症候群の症状-

黄色い爪

もっとも特徴的な症状です。すべての爪全体が黄色くなって爪の半月が不明瞭になっていきます。後爪郭(こうそうかく)といわれる爪の根元を覆って固定している皮膚に炎症が起きます。

炎症によって後爪郭が後退することで爪が肥厚して爪の成長速度が非常に遅くなります。正常な爪は週に1ミリ程度伸びますが、黄色爪症候群では週に0.2ミリ以下しか伸びません。爪甲剥離症を合併することもみられます。

90%以上の患者さんにみられる症状ですが、爪が黄色くならない場合も知られています。

体のむくみ

おもに下肢や顔面などにむくみがあらわれます。手や足などのリンパ管が何らかの原因で詰まる「リンパ管浮腫」といわれる状態です。約80%の患者さんにみられます。

呼吸器の病変

約60%の患者さんに片側や両側の肺に水がたまる「胸水貯留」がみられます。胸水貯留が起きると胸痛や息苦しさなどがあらわれますが、気がつかない場合も少なくといわれています。

「気管支拡張症、肺炎、慢性副鼻腔炎」などの呼吸器疾患を併発していることがあります。胸水貯留以外に腹腔内や心膜内に水がたまる場合があります。

爪が黄色くなることのみ先行して出現してから、あとからリンパ管浮腫や呼吸器の病変があらわれ場合もあります。

-黄色爪症候群の原因-

黄色爪症候群 photo by nailsmag

黄色爪症候群の原因ははっきりとわかっていません。

先天的にリンパの流れに障害があって、感染などが原因でリンパ液の量が増加した時にリンパ液の流れの障害が助長され、リンパ管浮腫や胸水が現れると考えられています。非常にまれな例としては寄生虫感染を原因としたものも報告されています。

好発年齢は60歳以降で、男女比の差はほとんどありませんが女性にやや多いといわれています。まれに先天性のものとして生まれた時から黄色爪症候群がおきることがあります。糖尿病や内臓がんなどを併発する場合もあります。

-黄色爪症候群の治療-

爪が黄色くなる症状についてはさまざま原因があります。考えられる原因があればその治療をおこないます。

黄色爪症候群の治療については確立された治療方法はありません。ビタミンEを含んだ薬の内服、副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の局所注射、抗生剤クラリスロマイシンの内服などの対処療法になります。

胸水貯留については胸腔穿刺で吸引しますが、難治性で繰り返す場合には胸腔シャント術がおこなわれる場合があります。

黄色爪症候群は症状の進行は非常にゆるやかですが、症状が10年から20年と持続することが多く根気強い治療が必要になります。

とくに、肺や気管支にほかの疾患があると完治がむずかしいといわれています。自然寛解する場合があることも知られています。

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思い当たることがなくて爪に変色や変形などがある場合には思わぬ病気が隠れているかもしれません。気になることがあればお医者さんを受診してくださいね。

 

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