52 胎生期から小児期の血清免疫グロブリン濃度の年齢による変動を図に示す。
①が示しているのはどれか。
- IgA
- IgD
- IgG
- IgM
第108回午前の8番にも同様の問題がありますね。
IgAは、母乳に多く含まれ、新生児の消化管を細菌・ウイルス感染から守る働きを有しています。出生後から徐々に増えて、10歳頃に成人と同程度の濃度になります。
IgDは、IgMとともに未成熟のB細胞表面に存在するタンパク質の約1%を占めます。
IgGは、血液中に最も多く含まれる免疫グロブリンです。IgGのみ胎盤を介して胎児に移行するため、胎児の時から徐々に増えていきます。生後母体由来のIgGが減少し、また児のIgG産生能力も未熟なため、IgG濃度は一時減少しますが、生後3ヶ月目くらいから産生能が増え、上昇に転じます。
IgMは、細菌やウイルスに感染したとき、最初に作られる抗体です。IgMが作られた後に、本格的にIgGが作られます。IgMは、生後から増えて、1歳頃には成人と同程度の濃度になります。
よって、答えは1になります。
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