欧州版地域医療連携システム “REWIRE” 遠隔リハビリを構築

 

イギリスがEU離脱するかもしれないというニュースが出ている昨今、ヨーロッパ諸国で新たなリハビリの取り組みが始まっています。

「REWIRE」直訳すると再配線という意味です。再構築の方がいいかもしれません。

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遠隔リハビリ REWIREとは

このシステムはリハビリを必要とする退院した患者さんが自宅でリハビリプログラムを実施できるよう

患者宅(Patient Station) −情報集積拠点(Network Station) −病院(Hospital Station)を結ぶ医療ネットワーク構成です。

簡単に言えば遠隔リハビリです。

患者宅にはMicrosoft社のKinect、バランスボード、Haptic Deviceを設置します。

Kinectはジェスチャーや音声入力のためのデバイスです。Haptic Deviceは力覚・触覚のセンサーです。

実際どのようにREWIREは運用されるのか

患者さんは、これらのセンサーを自宅テレビに設置してモニターしながら上肢の訓練やバランスボードにてバランス訓練をします。

病院は患者リハビリをモニターし評価分析を行い適切なリハビリプログラムを指導していきます。

コミュニティサポートも行います。

情報集積拠点では患者データ、病院で分析されたデータを収集し、ビッグデータ活用として研究者や保険サービス当局などに提供されます。

REWIREの今までの制度との違いは

この三者の最大のメリットは効率化です。

患者さんは入院期間がみじかくなり、不必要に通院する必要がなくなります。

自宅にいながら、自分にあったリハビリテーションを受けることができます。

病院は必要以上にセラピストを雇用する必要がなく、より早期の退院をうながすことができます。

情報収集拠点はおおくのリハビリデータを容易に集めることができて、医療政策や保険業務に活用できるようになります。

日本での遠隔リハビリの普及について

こういった遠隔リハビリシステムが、日本のリハビリにすぐに普及するかというとなかなか難しいです。

一つはIT普及のタイミングで、現在リハビリをしている世代では機器の取り扱いが難しいでしょう。

インターネットを気軽に扱える世代がリハビリをおこない、年金受給者になる頃であれば普及しているかもしれません。

もう一つはリハビリという仕事が人対人のかかわりが強い点にあります。

人と人とのかかわりが、大変でつらいリハビリを頑張っていこうと思う活力になっている部分もあります。

今後の遠隔リハビリ

長い目でみると地域の過疎化、僻地医療の問題、人手不足これらを考慮すれば導入せざるを得ない地域もでてくるでしょう。

より効率的な医療システムですが、自宅にいながらセラピストのリハビリを受けられる時代もそう遠くないかもしれません。

 

参照:REWIRE https://sites.google.com/site/projectrewire/

https://www.youtube.com/watch?v=KXKfqGxRIfM
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