Wi-Fi機能を搭載したAEDが販売を開始 クラウドを利用した迅速な救命へ

突然、倒れて心停止した人の命を救うための救命装置「AED」。メディアで取り上げられたり、講習を受けたり、見かけたりと広く知られていますよね。

AEDについては、当サイトの記事の「AEDプロジェクト」をご覧ください。

2018年4月に「Wi-Fiの通信機能を搭載したAED」がフィジオコントロールジャパン社から販売が開始されました。

商品名は、「ライフパック CR2 自動体外式除細動器(AED)」で価格は36万5,000円です。

AEDにWi-Fi機能を搭載してどのように使うのか気になりますよね。

 

ライフパックCR2の大きな特徴は、Wi-Fi接続で、同社のクラウド型AED管理支援サービス「ライフリンクセントラル AEDプログラムマネージャー」に接続してクラウド連繋を行う、直感的に操作することができるようにデザインされているという2点です。

 

写真はイメージです。photo by pixaboy

具体的にどのようなことなのかみてみましょう。

-AEDの監視をおこなう-

AEDのバッテリーは自然放電で3年から4年が寿命です。いざという時に使えないと困りますよね。

AEDを設置および管理する人が、バッテリーの低下や電極パッドの使用期限切れなど機器の状況をクラウド経由で監視ができます。

なんらかのトラブルが起こった時にEメールによるアラートを受信することができます。

AEDが、使用されて電極パッドが患者に装着された様子を報告する機能も備えています。

-救急隊員や医師への情報提供できる-

「AEDイベントビューア」を利用すると、救急隊員や医師がAEDの使用状況を確認できます。実際の心電図を見ることや状況をリアルタイムに把握することができます。

AEDの使用状況は、クラウド経由で患者が病院に到着するまで途切れることなく送信する機能も備えています。病院での対応がスムーズにできるようになります。

-多彩なAEDの機能-

わかりやすいデザインと音声ガイドを用い、使用者が直感的に使えるよう工夫されています。電極パッドの保護シールをはがす必要がありません。

独自の体動検知技術で、心肺蘇生を開始した場合に電気ショックの必要性を解析して心臓マッサージを中断するように指示をする機能も持っています。

従来のAEDと比較して、最大で35秒早く初回の電気ショックを実施することが可能です。

ほかにも、小児モードボタンが設けられていて同じ電極パッドを未就学児患者に使用することができ、オプションのバイリンガル機能で設置者が第2言語を選択することなども可能になっています。

写真はイメージです。photo by pixaboy

フィジオコントロール社によると、「病院外で生じる突然の心停止の救急処置のシームレスな連携をサポートするために、遠隔監視によるAEDの待機状態の管理、一般市民の適切な使用、迅速な救急隊や医療機関への展開、医療従事者との連携といった救命治療における遅延を最小限に抑えることを目指している」と述べています。

心停止してから、1分で10%ずつ命が助かる見込みは下がっていくといわれています。少しでも早い処置が大切です。AEDに新しい技術が取り入れら1人でも多くの命が助かるといいですよね。

実際にAEDをどう使うのと不安に感じる方もいるのではないしょうか。ライフパックCR2の使用法の動画が公開されていますので、一度、みておくのもいいかもしれませんね。

大人用

ライフパックCR2 成人用使い方動画

未就学児用

ライフパックCR2 未就学児用使い方動画

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